金田一少年の事件簿(2022) 第1話「学園七不思議殺人事件」感想

なにわ男子の道枝くんを5代目に迎えて8年ぶりのドラマ新シリーズ。実は中学の頃から一応現在まで大好きな漫画であり、ドラマ版+アニメ版も歴代シリーズ追っていたので、この機に今作も感想日記を載せていくことにする。

初回は93年連載+95年に堂本剛版で放送された「学園七不思議殺人事件」のリメイク。山田版(14年)以降のエピソード+旧作のリメイクも行っていく方向らしい。

金田一一達が通う不動高校には学園七不思議と呼ばれる謎があった。七つ目の不思議を知ったものは「放課後の魔術師」に殺されると噂されており、幼馴染の美雪が所属するミステリー研究会はその謎を探ることになるが、部長の桜樹を始め部員が次々と旧校舎で「放課後の魔術師」に殺害されていく事件が発生し…。

初回なので冒頭で一の紹介も含めてスタートするが、1時間半しか尺が無いのでめっちゃ駆け足で進行。ミス研連中の集まりは冒頭で済ませて開始10分足らずで第一の殺人が発生。戦時中の噂や真壁がハズレ推理を披露する原作のシーンなど、時代背景を踏まえて設定を変更したり削れるところは極力カットして、かなりテンポ良くサクサクと話が進んでいった印象。ただ、冒頭あっさり死んだので、原作ではミステリアスな美人だった桜樹部長は単にちょっと嫌な女になってしまった気もしなくな…。

また、登場人物も若干整理されて鷹島知代が消滅。代わりに真壁のゴーストライターが佐木に変更。2022年の時代に合わせてか、佐木が持ち歩いているのはビデオカメラではなく自撮り棒スマホに。佐木がスマホでビデオ撮ってるの…なんだかショックだ…。

そんなこんなで事件が進み、一と佐木が10年前の謎を調べたり25年前の未解決事件が明かされたりしつつ、原作通りに的場先生が犯人と発覚。

的場先生と立花さん

ただ、原作では小心者で救いようがないクズだった的場先生は穏やかな人格者にジョブチェンジ。一に呼び捨てで偉そうに糾弾されることも無くなり(by「犯人たちの事件簿」)、過去の罪を独白。元々建設会社の社員として旧校舎の建築を進めていたが、当時は杜撰な管理体制で毒ガスによる死亡事故が発生し、的場も社員想いな性格で孫のために働いていたお爺さんを庇うため全ての罪を背負うことにした善人エピソードが追加。

上層部は事故自体を揉み消して死んだ作業員を旧校舎の下に埋め、的場は見張り役として学校に送り込まれたが、教師としても楽しい日々もあったと振り返り、ただただ人柄一直線。

…だったのだが、10年前の青山ちひろ失踪事件については変更され、真相を知った青山が的場と揉み合ってたら階段から落ちて事故死してしまった原作とは変わり、たまたま床の骨を見つけてしまった青山を呼び出して話もせず殺害とここだけいきなり暴走。あんだけ穏やかな語りだったのになんでここだけ過激っぷり全開になるんだよ。お爺さん社員を庇った使命感はここまで彼を追い詰めてしまったんだろうか…。

また、警備員の立花が実は青山ちひろの父親で的場へ刺突特攻するのも原作通りだったものの、原作にはない一と仲が良い設定や事件以外での交流が追加されたので、一も立花の正体に気が付かず、的場は死なず立花も情状酌量の余地という原作よりも平和なENDに。

結局的場は善人っぽく描かれつつも原作以上に人を殺してしまい、どう描きたいのか微妙ではあったけど、人情味溢れる立花さんは原作よりも別のベクトルで深みがあって良かった。再登場してくれないかな。

2022年に合わせた設定変更

蓋を開ければ時代設定よりも1時間半に収めるための強引設定変更の方が多かった気がするが、佐木のスマホ化に始まり事件背景も現代仕様に大幅チェンジ。1993年に連載(堂本版ドラマは95年)された話が2022年にどう生まれ変わるのかは楽しみではあったが…。

一番衝撃を受けたのは過去の事件の年数。旧校舎にまつわる事件が25年前なので1997年アニメ版では放送された当時の年になり、10年前の青山ちひろ失踪に関しては2012年に。

2012年が10年前

という凄まじいショックにその後の内容が頭に入ってこな………………。

なお、流石に2022年に戦時中の話は無理があったのか神保博士の噂はカットされ、不祥事を隠蔽したのも製薬会社から建設会社へ変更。この辺は今製薬会社で人体実験なんて情勢的に描けないという一面もありそうだが、そうなると今後の話はどうするのか。次回の「聖恋島」は医療関係者の事件だし、そもそも金田一の世界では何故か医療従事者がクズばかりである。規制自粛だらけの現代ドラマでどこまで金田一の話が描けるか、そこが注目ポイントかもしれない(そこ?)

しかし、物凄い駆け足でカットカット凝縮した上に設定を変えたため、流石に過去の背景も現代ど真ん中すぎて、日本謹製のホラーどころかおどろおどろしい要素が排除されて妙にあっさりしてしまった感じもある。まあ、敢えて現代版でやってみたらって試みは面白かったし、流石に29年も経つと時代も変わってこんなもんか…と思いつつ。

今作の真壁は…

ドラマではよく設定を改変されレギュラーキャストの仲間入りをする真壁だが、今回は堂本版以来に「学園七不思議」で登場。堂本版では事件の後は良き友人+ライバル的な関係となり、山田版では名前だけ借りたムードメーカーとして定着しており、その活躍が久々に期待された…が…。

有名な推理小説作家だが実はゴーストで嫌われているというのは一緒だったが、今までになく高圧的で威張り散らかしている性格に超変更。ゴーストライターを恫喝して殴りかかるわ、原作では肝心の出番だった推理ショーがカットされた挙句に中盤逮捕されるなど、歴代至上最高のクズなキャラに…。

しかも、ラストで一転真壁に見切りをつけて金田一の家来になると言い放った佐木とは違い、公式HPのキャスト欄にも名前が無いので、堂本版や山田版と違ってレギュラーになることも無さそう。どうしてこうなった…。逆に単発キャラなのでわかりやすくクズに変更したってことなのか…。嗚呼

主役3人のイメージ

今回、道枝くんは初めてお姿拝見したのでドラマが始まるまで第一印象が湧かなかったんだけど、割と優等生感はありつつもお調子者少年っぽい感じで、割と一ちゃんとして違和感がなかった。なんとなく、山田くんの再現度がもっと突き抜けていたものの、原作からスケベさを抜いたアニメ版に近い感じ。

美雪(上白石萌歌)はこれまでの美雪役と違って既に20歳オーバーのキャスティングなものの、若干小柄で顔がシコくて好みなので問題なし(?)。

剣持警部(沢村一樹)は…なんか凄く若返ってね?と思ってたら実年齢54歳でダントツ最年長。単純に沢村一樹が54歳に見えない。凄い。で、ドラマの剣持警部は原作よりも紳士な態度で、明智の代役を兼ねるので推理力も優秀に描かれることが多く、沢村一樹がそれだと最早剣持というより浅見光彦にしか見えなかったが、合間合間見せるノリの良さは確かに剣持って感じがした。

けっこう、スマホ佐木の違和感はまだ拭えないが3人の雰囲気は思ったより良い感じだったので2話以降もしばらく期待。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする