紅白感想2023

2024年もよろしくお願いします。
今年の目標は思いっきり遊ぶ。




完全にコロナ禍が去ったということで久しぶりに声出しOKの開催に。3年間の我慢を解放するようにNHKホールとは別のお客さんを入れたライブステージ用スタジオを用意したり、ひたすら歓声が鳴り響く様子をお届けしたり、世界が元通りになったことを印象付ける演出でもあった。

以下、いつも通り殴り書き。

新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」

結局ダンスボーカルグループなのかバラエティで活躍していく存在なのか、立ち位置がよくわからないままだったが、この人達の存在感というかキャラクターは割と好きだった。かつてのPerfumeみたいに良い感じに生き残れるのかどうか。

去年は「Habit」でめちゃくちゃ難解な振り付けダンスを演者一同でやっていたけど、やっぱりみんなで踊るやつってこれぐらいが丁度いいよな…。

JO1「NEWSmile」

去年まで旧J社が得意としていたような優しいポップナンバー。旧J社への忖度が消滅したところで、こういう曲で男性ダンスグループがヒットを出したらけっこう革新になりそうな気もする。

鈴木雅之「め組のひと」

新旧世代のボーダーレスメドレーみたいな流れで、今年も旧世代枠の扱い。「かぐや様」はもう完結してしまったので、今更最新曲を歌うことも今後無さそう。

Stray Kids「CASE 143 -Japanese ver.-」

Japanese ver.とされていたが、9割ぐらい英語だった。

Perfume「FAKE IT」

「ねぇ」のC/Wというまさかすぎる選曲。ライブの鉄板曲ということで、Stray Kidsから畳みかけるように去年以上にライブ感を活かしたステージ。

すとぷり「スキスキ星人」

バーチャルでホールに登場して、実際いるかのようにトークも曲披露もしていたのが凄かった。ただ、流石に複数演者が入り混じるステージには応用できず出番がこれっきりで、バーチャルアイドルが紅白やテレビに広がっていくのはまだ難しそうとも思った。これが今後の試金石になるのかこれっきりになってしまうか。

天童よしみ「道頓堀人情」

去年はお笑い芸人大挙でソーラン節、今年は大阪から中継で「道頓堀人情」という大阪路線でフルバースト。最早必殺カードを切ってしまった感もあり、来年から本格的にネタがあるのか。

キタニタツヤ「青のすみか」

初めて顔と名前が一致した。蒼が棲んでいる。

緑黄色社会「キャラクター」

数年前までのいきものがかりのポジションを獲得した感がある。

櫻坂46「Start Over!」

やっぱり櫻坂って名前変えてからも力強い方向性なのか。歌うテーマは前向きになったけど。

純烈「だってめぐり逢えたんだ ~NHK プラス ver.~」

NHKプラスでも紅白を配信していることを宣伝し、衣装とステージに現れるQRコードを読み取ってください!!というイロモノ演出に。QRをひたすら読み取れ!ってアピールする演出は数年以上前に日テレ辺りが乱発していたイメージがあるけど、ここで今一度純烈が高齢者世代に優しくアピールしてくれることに意味があるのかどうなのか。

ano「ちゅ、多様性。」

あのちゃんは可愛いし割と嫌いじゃない。たぶん、夕霧綴理が現実に存在したらこんな感じなんだろうなって思う。

BE:FIRST「Boom Boom Back」

こちらは硬派ダンス系。BE:FIRSTはO社年間総合チャートでは18位にいたので、ひしめくダンスグループの中でも頭一つ抜けて売れているってことなのか。

JUJU「時の流れに身をまかせ」

説明不要の貫禄であるが、曲に対してこぶしが効きすぎのような、パワフルすぎて全然流れに身を任せてないような。

NiziU「Make you happy」

やっぱり顔が良い。

LE SSERAFIM「UNFORGIVEN(feat. Nile Rodgers) -Japanese ver.-」

さっきのStray Kidsよりは英語が少ない。金髪の子に少し惹かれてしまったが、韓国アイドルって調べてても韓国語の動画が多くて(当たり前だ)どこから着手すればいいのか…。

山内惠介「恋する街角」

浅草でアルピー、平成ノブシコブシ、とにかく明るい安村の芸人パフォーマンスに囲まれて曲披露。芸人集団の晴れ舞台みたいな扱いになってしまい、最早ついで扱いの山内さんは楽しそうだったからこれで良かったのかどうなのか。

乃木坂46「おひとりさま天国」

3年前は隣人よ家にいろって曲を出していた(なんか違くないか?)ところから、こんな爽やかにおひとりさま楽しい!みたいな曲を歌える空気になったのはようやく明るい時代の訪れだなと。久しぶりに良すぎて「乃木坂工事中」の視聴再開が確定。

郷ひろみ「2億4千万の瞳 ~ブレイキンSP~」

インターネットに張り付いてたら折角のブレイキンダンスを見逃す。さっきYouTubeのNHK公式が上げている動画でチェック。便利な時代である。

milet×MAN WITH A MISSION「コイコガレ」 MAN WITH A MISSION×milet「絆ノ奇跡」

なんか思ってたより2曲で1つみたいな感じである(鬼滅一切観てない発言)

SEVENTEEN「舞い落ちる花びら (Fallin’ Flower)」

この人達は日本仕様の楽曲で勝負する韓国アイドルグループらしい。美メロ。

水森かおり「日向岬 ~紅白ドミノチャレンジSP~」

何故歌番組でドミノという発想が浮かんだのかわからないが、楽曲披露中もずっとドミノが成功するのか演者一同司会もワイプでハラハラしまくり、ドミノのカタカタ音も目立って曲が一切耳に入らず。最後にはドミノで水森さんの衣装が豪華になって良い感じに締めていたけど、完全にバラエティコーナーの扱いであり、審査員の堺雅人まで「ドミノに目が行って水森さんの曲が聴けなかった」と発言。数年前の三山ひろしも司会者が「歌全然聴けなかったけど!!」って突っ込んでて、演歌界隈は不本意どころか受ける側も作り手もインパクトでいろんな世代に覚えてもらう方向性なんだろうか…?

ハマいく「ビートDEトーヒ」

かまいたち(濱家)が紅白で歌う時代が来るとは…。生田さんはいつになっても美人。NHKに新しい音楽番組が出来ていたことも知らなかったのでこれはチェックしてみよう。

大泉洋「あの空に立つ塔のように」

なんか思っていたよりも大真面目すぎてコメントに困っ…。

第2部開幕

待望のミセス登場を前に、突然行われる受信料支払いへの御礼

Mrs. GREEN APPLE「ダンスホール」

出番以外でもオトナブルーで首振ったり、ディズニー企画でカバー歌ったり、全体的にノリノリで協力的だった。

坂本冬美「夜桜お七」

JO1、BE:FIRSTをバックダンサーに披露。これもかつてなら旧J社の担当だったところ、J以外のダンスグループに脚光が浴びる機会が訪れているのかもしれないと思ったなど。

MISAMO「Do not touch」

今年出た数ある韓国グループの中でも長寿・ボス的な立ち位置で韓国ファンからも扱われてる様子で、NewJeansを除くとダンスアイドルグループでは最終番手。しかし、TWICEの日本人メンバーは全員アラサーに突入しており、セクシーな衣装はどうしても若干厳しそうな印象が…。今後どうしていくんだろう(ハイパー余計なお世話)

10-FEET「第ゼロ感」

スラムランク+バスケW杯の映像と交えて硬派に。チバユウスケの名前を叫んだのも感動。

NewJeans「NewJeans Special Medley」

制服を着て踊っている子達ということを覚えた年末2日間。

ディズニー100周年メドレー

生田絵梨花による「ウィッシュ」、山寺宏一による圧巻のアラジンなどが並ぶ中で、どうして最初の白雪姫だけ司会2人のカラオケになってしまったのか。

Official髭男dism「Crossboard」

別スタジオから合唱映像と共に披露。すっかり頭一つ抜けた存在として定着した感。

椎名林檎「㋚ ~さすがに諸行無常篇~」

「丸の内サディスティック」と「歌舞伎町の女王」をメドレー。気が付けば「本能」よりもこの2曲が絶対的代表曲になっている。

ゆず「ビューティフル」

壮大になりつつ、宗教ちっくにはなりすぎないギリギリの世界線。

クイーン+アダム・ランバート「ドント・ストップ・ミー・ナウ」

海外からの事前収録でも、クイーンの大物さで全てOKな圧巻っぷり。かっこいい。日本語のタイトル表記、歌詞テロップだけ何とかならなかったのか…。

三山ひろし「どんこ坂 ~第7回 けん玉世界記録への道~」

今年も曲終了後までけん玉が続いてギネス達成…と思いきや、しばらくして16番目で失敗していたことが判明。ギネスは取り消されアナウンサーが謝罪訂正する事態になったが、進行が押していたのかさらっと報告してほぼ何事もなかったかのように進行され、正直記録など興味ないような空気感が漂ってしまった。けん玉で盛り上がることに意義があるんだろうけど、曲終わってもけん玉が続く尺伸ばしっぷりだし、年々チャレンジ人数も増えていくのでそろそろ進行に支障をきたしてきたレベルでは…。

星野源「生命体」

虎ノ門のビル屋上で特別ステージ。今年は生中継で歌ったっぽい。

Superfly「タマシイレボリューション」

すっかりスポーツの話題になったら必ず持ち出されるバラード以外の最代表曲になった感。

伊藤蘭「キャンディーズ50周年 紅白SPメドレー」

今も若々しさを保っているところも落ち着いたところも合わさってカワイイ佇まい。この日のために集結したキャンディーズ親衛隊、今のオタクライブ現場の空気を作り上げた原点的存在なんだよな…と敬意の目に。

YOSHIKI「ENDLESS RAIN~Rusty Nail」

歴代のV系ミュージシャン、ハイスタの難波さんを迎えた「Rusty Nail」は圧巻の一言。松岡充が紅白で歌っているのも感動。しかし、TOSHIとは完全に分裂してしまい、一人で歌う「ENDLESS RAIN」には少々寂しさも…。紅白での特別待遇が続いている限りは今後も一人で出続けるんだろうけど、もうゴジラ倒したあの頃には還れないのか。

ポケットビスケッツ「YELLOW YELLOW HAPPY」 ブラックビスケッツ「Timing」

TVが生んだ名曲としてウリナリの映像も。ちょっと感動した。

薬師丸ひろこ「セーラー服と機関銃」 寺尾聰「ルビーの指輪」

ウリナリ以外は「ザ・ベストテン」で全て纏められるテレビ70年の歴史

Ado「唱」

京都中継。顔出ししてないだけである程度喋っている姿は多いからか、「Adoが喋ってる!!!!」(CV: 内村光良)みたいなことにはならず。

エレファントカシマシ「俺たちの明日」

ここに来て「今宵の月のように」ではなく、2007年の再ブレイクで一番聴いていたこの曲が歌われたのが嬉しい。

あいみょん「愛の花」

安心。朝ドラ主題歌というのもあってか、普段より優しい雰囲気だったような。

さだまさし「秋桜 (コスモス)」

この年齢になってもカウントダウンライブを実施し、お客さんも熱気十分というのが凄い。音楽を聴き続ける人達のパワーというか。

石川さゆり「津軽海峡・冬景色」

ウクライナの民謡楽器を添えてというメッセージが込められた以外、ネタ企画や演者コラボもなく演歌勢では唯一歌1本勝負。この人(この曲?)はいつまでも生き残っていてほしい。

藤井フミヤ「TRUE LOVE」 有吉弘行×藤井フミヤ「白い雲のように」

ガチガチに緊張する有吉、大人の余裕を見せるフミヤのハイライト。

YOASOBI「アイドル」

テレビ初歌唱、5億再生をぶち抜いた年間1位様を流石に中途半端には扱えず、堂々のトリ前々&フルコーラス。出演アイドル全員&リアルアキバボーイズが大挙して登場し踊りまくるという、後にも先にも絶対に実現しなさそうな破格パフォーマンス。圧巻。

ただ、よくよく考えてアイドルの裏側をドロドロに描いたこの歌詞で現役実在アイドルが大挙するというのはなんとも言えない光景…。「我々はハナからおまけです お星様の引き立て役Bです」とか言われながら踊る人達は何を思うのか。この曲自体、【推しの子】へ事実上書き下ろされた星野アイのイメージソングで歌詞もアニメに向けられたものだけど、あまりにもアニメから飛び出て曲が独り歩きで売れすぎてしまい、曲の在り方が色々おかしなことになってしまったような気はする。しまいにはアイドル引退した橋本環奈とあのちゃんまで登場してしまい、一体どこまで計算でどこまで無策だったのか…。

ゆく年くる年の宣伝

セットの転換に時間がかかっている際に無駄に引き伸ばしてお届けされる宣伝パート。筆者は紅白終わったらCDTVで年を越した。

福山雅治「HELLO~想望」紅白スペシャルメドレー

HELLOラスサビ。なんかすっかり胡散臭い詐欺師平和の使者のような佇まい。

MISIA「紅白スペシャル2023」

5年連続紅組トリ、3度目の大トリ。「愛をありがとう」「傷だらけの王者」「アイノカタチ」メドレー。2曲目ではRockon Social Clubとコラボし、元男闘呼組が紅白へ復活。ここまで来ると絶対的トリの存在感というか、よっぽど新しい国民的存在が現れるまではMISIAがトリで今後も安定なのかもしれない。

結果

会場・審査員・視聴者投票どれも紅組が圧勝、2年ぶりに紅組が勝利。旧J社も一掃された中、全体的に「アイドル」や「オトナブルー」やあのちゃんだったり目立ったトレンドが紅組に集中した印象はある。今年の眼福大賞は幾田りらさん…に加えてあのちゃん、LE SSERAFIMのホン・ウンチェさん(何その賞?)

蛍の光

審査発表の合間に歌われるポジションとして定着受信料の御礼は定着しなくていい。

 

今回も自然と楽しめた紅白だった。自分のTLでも紅白を観ていた人が多かったし、ガキ使が終わって他に目立った対抗馬が無いにせよ、なんだかんだ多少は大晦日の定番として再定着しているんじゃなかろうか。出演者詰め込み化が目立つ民放音楽特番に比べて、常に的確な演者数と余韻でお届けされていて今一番見やすい番組になっているのは個人的に間違いない。

有吉司会者があまりに緊張しまくっていたのか、毒舌ゼロで終始無難なコメントに終始していたので、来年の活躍に期待したい。

しかし、例の報道以来、年末になってみれば旧J社のグループはいつも通り民放TV出演を行い、今回紅白だけが旧J社を一掃した形になってしまっていた。

一時期のK-POP一掃と同じく、NHKは独自に厳格な判断を下したのか。元々90~00年代はどれだけ後進グループが大ヒットしてもSMAP+TOKIOのみで、元々忖度に寄らず厳格に枠を縛っていたところ、嵐の勢いに逆らえず枠を増加させたらあれもこれもとヒット状況関係なく止まらなくなっちゃったので、この機に整理したかったのか。今後、旧J社外のダンスグループが脚光を浴びたり、逆境を巻き返した旧J社グループが復活したりがあると面白そうではある。

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