「劇場版 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」感想

2024年視聴1作目。映画館にて鑑賞。




2023年12月公開。TVアニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」の劇場版。第2期の続編という立ち位置で、原作者・山口悟の書き下ろしによる完全新作オリジナルストーリーとなった。

あらすじ

前世でプレイしていた乙女ゲーム“FORTUNE LOVER”の世界に悪役令嬢として転生してしまったカタリナ・クラエス。幾多の破滅フラグを見事回避したカタリナは、魔法学園を卒業し春からの魔法省勤務までの平和日々を送っていた。

そんなある日、遠く離れた異国から商人の一行がやってくる。きらびやかなショーや踊り子たちに興味津々のカタリナは、そこで謎めいた少年と知り合う。 どこか見覚えのあるその少年との出会いにより、カタリナの身にかつてない大事件が―― ! ?(公式HPママ)

感想

まさか2期放送に加えて90分完全新作の劇場版まで作られるとは思わなかったけど、劇場版らしくTV版をそのまま演出も展開もスケールアップした雰囲気。「はめふら」の世界観や設定を存分に活かしながらオリジナルの要素を構築したようで、別の乙女ゲーム世界からやってきたゲストキャラの破滅を救うシリアス展開を交え、バトルでもこれまで魔法学校で培ってきた”魔法”が豪華作画でドッカンドッカン炸裂。いきなりカタリナ会議から始まる「はめふら」らしいギャグも、最後には涙を誘う一幕もあり、「はめふら」らしさを凝縮しながらしっかり劇場版になったような迫力だった。流石原作者渾身の書き下ろし…。

悲劇のオリジナルキャラを救うストーリーはベタではあるし、尺の短さもあって駆け足ストレートでさっくり進んでいくんだけど、この作品はカタリナが持ち前の勢いと明るさで奔走して、ドタバタしながら周りの人間を救っていくのに面白さがあり、その魅力は十分に詰め込まれていたなぁとも思う。メインキャラ全員に活躍の場があったのも良かった。今まで自分の破滅フラグを回避することしか考えてなかったカタリナが、純度100%で他人の破滅を回避するため尽力するのは成長を感じる一幕だったのかなと感じつつ。

TVアニメが好きだった人ならそのまま楽しめる1作

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