時の扉 / WANDS

WANDS、2ndオリジナルアルバム。

シングル「もっと強く抱きしめたなら」「時の扉」収録。また、中山美穂とコラボした「世界中の誰よりきっと」のWANDSボーカルバージョン(コーラスは宇徳敬子)と、上杉昇がDEENに作詞提供したばかりだった「このまま君だけを奪い去りたい」のセルフカバーも収録された。

「世界中の誰よりきっと」がミリオンになってWANDSの知名度も一気に上昇。既に発売されていた「もっと強く抱きしめたなら」も初登場47位から駆け上がって発売半年でO社1位を獲得してこちらもミリオンヒットするなど大ブレイク。今作も162万枚の最大ヒットとなった。

また、「もっと強く抱きしめたなら」のリリースを持って大島康祐が脱退し、新たに木村真也がキーボードに加入し、「第2期」WANDSとなった。




収録曲

01. 時の扉
02. このまま君だけを奪い去りたい
03. 星のない空へ
04. もっと強く抱きしめたなら
05. ガラスの心で
06. そのままの君へと…
07. 孤独へのTARGET
08. Mr.JAIL
09. Keep My Rock’n Road
10. 世界中の誰よりきっと ~Album Version~

データ

1993年4月17日発売
東芝EMI(現在はB-Gram Recordsで再販)
42分56秒

感想

90年代ビーイング王道のヒットアルバム!

90年代ビーイングのミリオン作品なだけあって、非常に売れ線キャッチーど真ん中なヒットアルバム。大島康祐も「時の扉」を提供しているが作曲のみで編曲には関わっておらず、当時のビーイングの主砲アレンジャーの葉山たけし、明石昌夫をフル投入した完成度は伊達じゃない。WANDS名義で編曲された「星のない空の下で」もシングル級の完成度で、ここまでポップキャッチーな曲が勢揃いなアルバムが90年代前半にリリースされたらそりゃ大ヒットするだろうなっていう。「もっと強く抱きしめたなら」はやっぱり大名曲

ただ、あまりにポップでキャッチーすぎる故に飽きが早い。良くも悪くも当時乱造されまくったビーイング系王道ど真ん中のアルバムで、DEENの1stアルバム辺りと同様、大ヒットはするけどアーティストの顔は見えないアルバムという印象が強い。どこか渋さと哀愁のある上杉昇の歌声はビーイングの中では特徴的ではあったと思うけど、個人的にはこの後のロックに傾倒したWANDSのアルバムが好きになり、今作の目ぼしい曲はベスト盤で回収できるので今作の印象は割と薄くなってしまい…うーん、DEENの1stと殆ど同じような印象なんだよな…。

「このまま君だけを奪い去りたい」カバー

あとWANDSのアルバムなのにいきなり「このまま君だけを奪い去りたい」が入っていて最初は一瞬戸惑ったけど、これは当時のビーイングがCMソングのコンペで複数アーティストに用意した曲を歌わせて、相手企業が選んだボーカルテイクを採用するという制作体制だったので、当然作詞した上杉昇のボーカルバージョンもあったということなんだろう。哀愁を漂わせて高らかに歌い上げる「このまま君だけを奪い去りたい」は、当時の池森秀一のボーカルよりは割と個性的な気もする。

★★★☆☆




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