「2022年間チャートレビュー」更新しました

2022年も懲りず。音楽感想サイト「Beautiful Dreamer」との年末恒例企画、年末対談スペシャル『2022年間チャートレビューを更新しました。

思えばこの企画を最初に始めたのが2010年。なんと「ヘビーローテーション」「Troublemaker」が最新ヒット曲だった頃から遠いところまで…。なお、その頃は某O社の年間チャートを眺めるだけの企画だったが、2010年は史上初めてAKBと嵐の2グループのみがO社年間トップ10を制覇した年で、そこから複数商法による上位独占が過激化。だんだんと面白みに欠ける…ということで、2013年から試しに他の配信チャート等も眺め始め、2015年にはビルボード社チャートが登場。徐々に規模が拡大して数年前から各種チャート観測が本編扱いになり、時代へ老いて枯れる30代へ突入した筆者が「今の時代もヒット曲はある」ということを年の瀬に認識する企画として今に至っている。

 

以下、雑感まとめ。

・アニメが強…というか、ジャンプ凄すぎ。鬼滅1位は変わらずとして、呪術にチェンソにSPY×FAMILY、ONE PIECE FILM REDがどのチャート上位にもズラリ。いきなり90年代以来の黄金期再来してませんか。俺の幼少期四天王(遊戯王、シャーマンキング、テニス、ヒカ碁)が暗黒期と称されていた時代からは隔世の感…。

・ただ、それに並んで水星の魔女や映画コナンが上位にいるものの、オタク向け系アニメは殆ど上位に来ず(「花の塔」がmoraの13位にいる程度)。パリピ孔明も流石にここには入り込めない。やっぱりそこは大衆向け有名アニメとの圧倒的な人口差か…。先日アルバムが堂々の週間1位を攫ったぼっち・ざ・ろっく!がもう少し早く放送されていたらどうなってたんだろうってのは気になる。

・努力 未来 A BEAUTIFUL STARの元ネタであるモーニング娘。はサブスクの類を解禁していないため、再び脚光を浴びてリバイバルヒット…なんてことは一切無し。むしろ、「KICK BACK」がトンデモMV含めて曲単体で大ヒットしたので、「そうだ!We’re ALIVE」を知らない世代からは努力 未来 A BEAUTIFUL STARに元ネタがあること自体もしかして知られてないのでは…。

・ストリーミングやDLのチャートが定着した分、O社のCDチャートは応援目的で買われた枚数ランキングとして割り切れるようになってきた感。というか、これらの数字もある程度大事にしないと、アイドル系ヒットの人気が図れずに詰む…とさえ思えるようになってきた。

・呪術に加えて「ミステリと言う勿れ」も大ヒットしたKing Gnuはもう少しW杯以外も年末番組で脚光浴びて良かったと思う。

・年末、レコ大と紅白を観ただけで「Habit」が頭から離れない。

 

・ちなみに、この1年の音楽ライフで大きく変わったところとして、昨年からサブスク(Apple Music、Spotify)を遂に導入した。

というか元々サブスク反対派だったわけでなく、こういう趣味(DJ)なので手元に音源が残るDL購入やCDレンタル/購入が未だ多くて入るキッカケが無かっただけなんだけど、いざ入ってみると曲数の多さに改めてビックリ。音楽聞き放題サービスが始まった頃(2015年ぐらい)のAWAやLINE MUSICが邦楽の曲数少なすぎて使えなかった印象から、今やアレもコレも全部ある。

そして、いざ使ってみるとこれが便利すぎる。適当にYouTubeやテレビで見かけて気になった曲をすぐにMP3プレイヤーと同じ感覚で聴けるし、お気に入りに登録しておけば後で繰り返し聴きやすくもなる。普段は好きな曲を繰り返し聴いて、何も考えてない時はふらっとレコメンド機能で新しい曲に触れることもできたり。その辺は人によって向き不向きが分かれそうだけど、元々色々雑食+その時々のマイブームに漬かり込むタイプなので、けっこう性に合ってたっぽい。それで楽曲数がアレもコレも全部ある、わざわざCDを取り込んでiPhoneに突っ込む手間もかからないってなると無敵じゃんこれ…

ここ最近離れ気味だったJ-POP/邦楽も再び距離が近くなり、サクッと上位ソングも聴いていたおかげで、2021年のように年間1位アーティストの性別を対談当日に知るという事態は回避改めて2021年、どんだけ離れてたんだよ…。

まあアーティストの収益になりづらい…とはよく言われているものの、いちリスナー的な視点ではそもそも「アーティストへ直接お金を払っていない」意味ではCDレンタルも同じようなもので、これまでのレンタルが置き換わったと考えたらそこまで抵抗があるものでもない(手に取った感やブックレットの有無はまた別の話になるけど)。想い入れが出たもの、DJで流したいと思った曲は変わらず購入してるし。そういう意味では、購入はアーティストへのお布施目的という線引きも今までより強くなりそうだけど。

というわけで、サブスクが完全にCDレンタルの代替的な地位を手に入れ、そりゃCDレンタル屋滅びるわ…ということがよくわかった1年だった。サブスクがサ終したら音楽は本当に焼け野原となるんじゃないだろうか

今後しばらくは基本サブスク+配信されてない曲はCD取り込み、場合によってDL/レンタル/購入という感じとなりそう。2023年もよろしく音楽ライフ。

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