「TRICK 劇場版2」感想

06年公開。前作公開後の03年に放送されたTVドラマ版(深夜からゴールデンに移動)で一連の続編展開は一区切りとなっていたが、05年に新作SPと称したTVドラマスペシャルを放送して復活。劇場版も新たに制作されることとなった。

レギュラー出演陣は前作と同じく総出演しているものの、TVドラマでの設定に合わせて矢部警部補(生瀬勝久)の相方が石原(前原一輝)から秋葉(池田鉄洋)へとバトンタッチしている。




あらすじ

青沼(平岡祐太)という青年から、10年前に霊能力者・筐神佐和子(片平なぎさ)に連れ去られ失踪した幼馴染の美沙子(堀北真希)を助けてほしいという依頼を受けた上田は、霊能力者に対抗するためにいつものように山田(仲間由紀恵)を巻き込み、筐神率いる宗教集団「箱のゆーとぴあ」が支配する筐神島へと向かう。筐神は現地で次々の超常現象を実現させ島を支配しており、青沼の故郷である富毛村を消し去ろうともしていた。美沙子を救出し、いつものように筐神の能力をトリックだと言い切る山田。2人の対決の行方は―――?

感想

小ネタ成分多め、妙に薄味?

「TRICK」王道の世界観でギャグと超常現象を理屈でトリックと見破っていく爽快感を味わえる安心作。しかし、前作以上にパロディや小ネタに走りまくってて(宗教集団の幹部役でお笑いコンビのゆーとぴあが出演してゴムパッチン・よろしくーねなどの定番ギャグを連発、多数の中の人ネタ、上田が突然ゴムゴムの実の能力に目覚めるetc…)、内容自体も殺人など大きな事件が起きないまま筐神と山田のトリック合戦で妙にあっさり終始したので、事件内容よりもおふざけ要素がかなり濃くなってしまった気がする。

サスペンスドラマの女王・片平なぎさは流石の存在感だったものの、本編中だけなら何もあんな結末にならなくても…っていうあっさりな事件展開も微妙。いつもなら現場に現れてボケを連発する矢部コンビ、大儲けして帰る里子(野際陽子)も殆ど事件に絡まずに終わるし、観ている間は面白いのに、なんかあっさり終わったなぁ…という印象が残った。あくまでサスペンスの女王が対決相手で出演することに意義があったんだろうか…。映画全作中でも一番薄味な内容だと思う。




ブレイク直後の堀北真希…!!

しかし、ヒロイン役で登場した当時17歳の堀北真希。当時ドラマ「電車男」「野ブタ。をプロデュース」に出演してブレイクしたばかりの堀北真希(17)の初々しい演技姿には撃ち抜かれること間違いなし。この後は「鉄板少女アカネ」で大幅迷走一気に成長していったので、ちょうどまだ幼さが残っているこの時期のピュアな役柄はドストレートに可愛い。格が違う。可愛くて眩しすぎる

この可愛さを拝めただけでもお釣りが返ってくるぐらい良かった(おい)。

★★★☆☆

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