あの頃のJ-POPを超個人的に振り返る。【2005年編②】

しばらく放置していたら、早くも次の帰省が近づいてきてしまっていた…。

2005年J-POP 年間50~1位(から抜粋)

何度でも / DREAMS COME TRUE

年間50位。ドラマ「救命病棟24時」第3シーズン主題歌。前年の「やさしいキスをして」に続いてヒット。力強い応援歌として強い印象を残し、2011年に東日本大震災が起こった際には応援歌として再び何度も歌われ、長い積み重ねで00年代以降のドリカム最大の代表曲となった。

この曲もむしろ打ちのめされることが多い今の方が響き、「全力少年」と共に年数を重ねるたびに力強さが増していく名曲。

Pecori Night / Gorie with Jasmine & Joann

年間48位。「ワンナイR&R」でゴリの女装キャラとして誕生し、前年にデビュー曲が年間10位というまさかの大ヒットをぶちかましたが、2年目も連続でヒット。遂にはジェンダーレスとか掲げられる遥か大昔に紅白へ紅組で出場する暴挙まで達成してしまった。フジテレビがバラエティ番組からヒット曲を作る戦法も当時は最盛期だったが、テレビが絶対的主役でなくなった現在はほぼ不可能になってしまい、これも時代性あるなぁ…と感じるこの頃に。

EXIT / EXILE

年間47位。ドラマ「女王の教室」主題歌。天海祐希演じる鬼教師が小6のクラスを冷徹に指導していくシリアスな内容…とは真逆にひたすらポップな一曲。まるでドラマの空気を中和するかのように、キャストがひたすら笑顔でダンスを繰り広げるED映像が印象的だった。正直、曲単体ではEXILEシングルの中でも突き抜けてポップという他にあまり感想が無いんだけど、この曲もドラマと一緒に記憶に刻まれている。というか、2005年はドラマと主題歌がマッチして売れた曲が多かったな。

POP STAR / 平井堅

年間45位。ドラマ「危険なアネキ」主題歌。正直これは森山未來が姉の伊東美咲に振り回されるだけで終始した月9史上のトンチキドラマと曲がリンクしていたとは思えなかったんだけどこの曲については曲単体の良さで売れた要素が大きい。この後からバラードだけじゃなくポップな曲も再び出すようになったけど、やっぱりポップス路線で一番光っていたシングルはこの曲だなぁ…。

キラキラ / aiko

年間44位。ドラマ「がんばっていきまっしょい」主題歌。aikoの中でも一際爽やかでストレートな夏の名曲という趣。

Story / AI

年間43位。特に大きなタイアップはなく、AI自身の知名度も低かったんだけど、週間8位に初登場してからずっとロングヒット。1年以上チャートに居続けCDTV観てたらランキングに常にいる状態で、気が付けば30万枚を超えて紅白にも出場気が付いたら凄く売れていたという印象が強い。

プラネタリウム / 大塚愛

年間41位。ドラマ「花より男子」挿入歌。主題歌の嵐も売れたが、このドラマは毎回良いシーンで必ずバラードの挿入歌が流れ、今振り返ればベタでコッテコテではあるんだけど、ハマりまくっていて毎週強烈な印象を残していた。大塚愛のヒットシンガーとして最盛期

ネオメロドラマティック/ROLL / ポルノグラフィティ

年間38位。デジタルキャッチ―でダンサブルな「ネオメロドラマティック」とバンドサウンドなバラード「ROLL」の両A面、2曲で1つみたいな存在感は確かにあった気がする。

「ネオメロドラマティック」が所謂アニソンDJが大好きなBPM128の四つ打ちで、当時は薄味…と思ってたらずっと飽きずに今も好きなまま、四つ打ちの良さを再確認したのはこの曲だったかもしれない。

好きやねん、大阪。/桜援歌(Oh! ENKA)/無限大 / 関ジャニ∞

年間36位。まだ関ジャニ∞が大阪のイロモノ集団&何故か演歌チャート扱いと扱われていた時代であり、イロモノ感を全開に押し出した「好きやねん、大阪。」がメイン楽曲に選ばれる具合だったが、このシングルから一気にドカンと数字上は売れるようになった記憶がある。

関西っぽい明るさと勢いのある方向性は当時のスタンダードではあったけど、漫才っぽい掛け合いを挟むなど、流石にこれはコッテコテに振り切りすぎて寒いノリを隠せておらず…。結局、明るいノリは継続しながらコッテコテに振り切ったA面楽曲はほぼ最初で最後になったのは運営もわかっていたのかどうなのか。曲だけで言えば今なら「桜援歌(Oh! ENKA)」を単曲A面にしてるだろうなって気がする。

プラネタリウム / BUMP OF CHICKEN

年間35位。これも夏からずっとロングヒットしており、当時のBUMPはこのシングルに限らず常に気が付けばじわじわと浸透して売れていたケースが多かったと思う。初動からBUMP最高記録を叩き出していたが、発売週が4位まで10万枚越え(サザン、GLAY×EXILE、ラルク、BUMP)のハイパー高レベル週で最高4位だったというのも印象的だった。これもじわじわと夏の記憶に残り続けた、昔から今まで色褪せない1曲。

恋におちたら / Crystal Kay

年間30位。ドラマ「恋におちたら」主題歌。貧乏ネジ工場育ちの草なぎ剛がヒルズ族のIT社長に成り上がるという、当時のライブ〇ア●リエモンブームに影響されまくったドラマで、「電車男」といいとにかく何でも派手なエンタメに仕上げるのは当時のフジテレビの強みだった。今思えば、時代の波に乗りまくっていたフジテレビの最盛期だったとも思うし、なんでも派手に盛り上がれていた当時の日本は明るかったんだなと思う。この曲もドラマの記憶と共にある。

トンガリキッズⅠ(B-DASH(Ver.HANAGOE)/MEGANE(Ver.HANAGOE)) / トンガリキッズ

年間28位。スーパーマリオブラザーズのBGMをサンプリングしたというトンデモ楽曲。有名タレントの覆面系ではなく本当に正体不明のユニットで、ラジオから口コミでどんどんと広がって8週目にトップ10入り。Mステにも急遽出演してスーパーマリオのゲーム画面をバックに歌うという超演出で任天堂法務部に怒られるどころか公式パワー使いまくり強烈なインパクトを残し更にヒット…という、100%口コミと話題性でのし上がるミラクルヒットを果たしていた。

よくわからないままに突然現れて流行りまくって消えた…という台風の如くヒットだった…いうか、ここまでやって公式タイアップじゃないのが凄いし、誰がどこまで計算してやってたのか未だに一切謎なのが凄い。今の時代こそ任天堂公式でリバイバルさせるべきなんじゃないか、これ。

ツバサ / アンダーグラフ

年間28位。この曲も初登場181位だったが、ラジオと有線でじわじわと火が付き、長澤まさみ出演のMVも話題になって発売半年近くでトップ10入り。今でも味わい深く心に残っているし、今となっては雨の中を走る当時17歳の長澤まさみを鑑賞できる有難い1曲。

愛のバクダン / B’z

年間27位。代表級に大ヒットするかファン以外にウケないかで割と二分されていたB’zシングルにおいて、珍しく良い感じにインパクトを残して売れたシングル。底抜けの明るさというか、意外と唯一のポジションで、B’zシングルの中でもとりあえず盛り上がりたい時に真っ先に思いつくのは「ultra soul」かこの曲かもというところはある。

SMILY/ビー玉 / 大塚愛

年間26位。「SMILY」で無類の可愛さをアピールしまくって当時の中高生を釣りに釣りまくり、自分もその一人だったが、個人的に当時から無類に可愛さを感じて惹かれていたのは「ビー玉」。うるせえ!元気系より清楚可愛いウェーブヘアだ!と思っていたのか、当時「SMILY」が脚光を浴びまくって「ビー玉」は発売当時Mステで1度歌われただけという扱いの差に不満を唱えていたあの頃の思い出がある…が…。

今観返すと当時の大塚愛に合ってたのは元気系だし、今観てもメチャ可愛いよねと思い返す32歳の年の瀬…。(曲単体では今も「ビー玉」の方が好き。)

fairyland / 浜崎あゆみ

年間25位。ハワイでMVのためだけに家を1軒建てて、MVのために燃やすという超贅沢な金遣いが許されたのも当時のあゆだけだった。それがしっかりヒットしていたし、黄金期の象徴というか、当時の無敵っぷりをそのまま明るく映し出したこの曲もとにかく眩しかった。浜崎あゆみで一番好きな曲だし、2005年の夏、浜崎あゆみの夏といえばこの曲。

ビロードの闇 / KinKi Kids

年間24位。楽曲以上に、Mステに出演した際に何故か魚の話をするか車の話をするかのトークで盛り上がって、どっちの話をするか次週決めるとして視聴者アンケートを取り始め、2週連続で出演したと思えば盛大に歌詞を間違え、あまりにも収拾不可能なギャグ状態になってしまったので更に翌週も出演してVTR検証するという3週連続出演、3回打ちひしがれた事件の方が記憶に強い。この当時のMステは生放送トークバラエティとしても面白かった。

月光花 / Janne Da Arc

年間22位。アニメ「ブラック・ジャック」OP。これまで固定ファンのみの売上だったところから一気に30万枚越えという最大ヒットに加え、2005年のエイベックス最大ヒットに。「犬夜叉」の後枠として明らかに売りに来てるのがわかる気合いの入れ方だったとはいえ、天下の大塚愛や浜崎あゆみを置いて2005年のエイベックスはアニメタイアップが一番売れてたのか。

しかし、EDの大塚愛と同じくアニメの内容ガン無視で充てられた楽曲ではあったんだけど、OP映像のシリアスさが妙に曲ともハマってて、なんとなく「ブラック・ジャック」っぽさを感じていた。思えば大塚愛もED映像のピノコの可愛さでなんとなくそれっぽさがあった。流石の気合いの入れよう…というか、OP/ED映像ってやっぱりスゲぇ

ENDLESS STORY / REIRA starring YUNA ITO

年間20位。映画「NANA」劇中歌。主役が中島美嘉でライバルの歌姫役に抜擢されてデビューしたのが伊藤由奈。映画を観に行ってなくても誰もが知っているレベルのプロモーションが展開し、あまりにも売り出す気合いに満ち溢れたままいきなり大ヒット。年末年始でもひたすら歌われまくり、数字上ではNANAの「GLAMOROUS SKY」の追い抜いた。

キレッキレにキレッキレな壮大バラード。歌姫バラードと言うべきか。映画関係なくともこんだけ気合い入ってたらそりゃ間違いなく売れるわというぐらいヒットオーラに溢れまくっていたが、結局これが最大の山場になってしまったのも仕方がなかったとも思う。

Dreamland / BENNIE K

年間18位。これもいきなりドカンと売れた一派。コカ・コーラ

友達へ~Say What You Will~ / SMAP

年間17位。「世界に一つだけの花」以来のシングル。エリック・クラプトンが作詞作曲、竹内まりやが訳詞、小林武史が編曲という超豪華体制。「花」に続くシングルとしてめちゃくちゃ気合いの入れ様だったが、「花」に続けと力んだのか、復活と豪華提供の話題だけが先行してイマイチパッとしなかったような…。2005年のSMAP3シングルで唯一手に取らなかったけど、サビのフレーズが「小銭いらへん♪」にしか聞こえないと友達とずっと遊んでた中学時代の記憶。

ここにしか咲かない花 / コブクロ

年間15位。ドラマ「瑠璃の島」主題歌。コブクロは前年「永遠にともに/Million Films」で再ブレイクし、この曲のヒットで地位を揺るがないものにした。1年前まで消えたグループ扱いされていたとは思えない快進撃だったが、いきなりの大型ドラマタイアップやロケ地の孤島に赴いて書き下ろした楽曲のスケールといい、良い意味で売るべくして売り出された曲でもあったと思う。

BANG! BANG! バカンス / SMAP

年間14位。クドカンを作詞に招いて思いっきりおふざけに走り、「友達へ~Say What Will You~」で復帰した次にこれはねえだろ…となりかねない空気だったが、なんと2005年の3シングルで一番売れたどころか夏の定番曲にまでなってしまった。SMAPが国民的TVタレント集団と化した中、結局のところ楽しい空気が求められてたってことなんだろうけど、やりすぎかどうかは別にして丁度アラサーに差し掛かっていたSMAPにしか出せない余裕やユルさもあったよなとも同世代になってから思った。感想がさっきから歳だな…。

NO MORE CRY / D-51

年間13位。驚異の視聴率30%越えを叩き出し、まだ無名のジャニーズJr.だった亀梨和也&赤西仁をスターダムへと押し上げたドラマ「ごくせん 第2シリーズ」主題歌。まごうことなきアラサー世代のハイパーアンセム

キズナ / ORANGE RANGE

年間12位。ドラマ版「いま、会いにいきます」主題歌。前年の映画から1年経たずドラマ化&再び主題歌というまさかのリサイクル。ドラマは映画版の引き伸ばしコピーと言われ、低視聴率を突っ走る散々な結果になった記憶が…。沖縄色を出して活動してきたORANGE RANGEの集大成みたいな力作バラードで、曲は良い。夏の終わりを思い出す1曲。

この後のアルバムは前作200万越えからミリオンを割ってしまい、2005年4作品トップ20入りで無敵モードを突っ走ってきたORANGE RANGEの一区切り的なところでもあった。

お願い!セニョリータ / ORANGE RANGE

年間11位。「上海ハニー」「ロコローション」に続く3年連続の夏路線。勢いに乗って過去最高に弾けたハイテンションソングになり、「ラブ・パレード」と2週置きに発売してどちらも大ヒットする文句無しの無敵オーラでもあり、間違いなく絶頂期のピークアウト地点だった。2005年の夏ヒットといえば「BANG! BANG! バカンス」とこの曲!みたいな。NaNaNaサマーガー…。

また、今まで溢れる笑顔で存在感を放っていたドラマーのKATCHANが腱鞘炎でリリース後すぐに活動休止し、復帰しないまま脱退してしまったことも印象的だった。

GLAMOROUS SKY / NANA starring MIKA NAKASHIMA

年間10位。主演映画「NANA」主題歌。役に合わせてHYDE提供のロックナンバーを中島美嘉が歌うこともインパクトだったが、とにかく映画のヒットが尋常ではなく初の週間1位(2週連続)&初の年間トップ10入りまで果たしてしまった。

TV出演では原曲のTV披露は発売時のMステのみ(HYDEとコラボ)という謎の拘りがあったようで、年末番組ではアコースティックVer.を披露。紅白では視聴者投票でまさかの「雪の華」を歌う事態で、年末歌番組で「ENDLESS STORY」を歌いまくったREIRAとすげぇ対照的だな…と思っていた。こっちはあんまり安売りせずプレミア感を出したかったのか。今聴いても中島美嘉が濃すぎず爽やかにロックを歌うのが良かったなって思う。

ファンタスティポ / トラジ・ハイジ

年間9位。同名映画の主題歌で、共演した国分太一&堂本剛のコラボデュオシングル。正直映画全く知らないけど普段踊らない2人が変な振りを踊るという面白さに全振りした企画勝ちだったところはある。J社としても珍しいファン以外にも広がったヒットで、2005年のJ社代表ヒットは確実…と思われたが…

ラブ・パレード / ORANGE RANGE

年間8位。映画「電車男」主題歌。当時インターネット掲示板で大きく叩かれまくっていたORANGE RANGEがネット掲示板原作の映画主題歌を歌うという爆薬タイアップっぷりだったが、「電車男」は思いっきり陽の人間向けなプロモーションが行われ、今作も問題なく大ヒット。そもそも当時のインターネットはアングラ文化もいいところで、ネットの評判なんてヒット作りには大きく気にされるものではなかったのである。インターネットが大正義となった今の時代にインタビューで「パクろうぜ!」とか「電車男の気持ちは最後までわからなかった」とか発言するバンドが現れようものなら吊るされまくり…

「花」に続くラブバラード、最後の2週連続1位。しかし、無敵感は続きながらもどことなく落ち着いた佇まいになっていった感じがする曲でもある。

OCEAN / B’z

年間7位。ドラマ版「海猿」主題歌。映画みたいなスケールでド派手に始まり、ドラマに忠実に書き下ろされた壮大バラードならそりゃ売れるわなという勢いで、「ultra soul」以来にファン以外にも届きまくる大ヒット。海猿の世界観へ合わせたように船の上で歌うMVも豪華だった。2005年、ハワイで家作って燃やしたり船で歌ったり製作費潤沢だったんだな…。

TV出演は「愛のバクダン」ほど活発に行わず、年末のMステスーパーライブのトリで歌ったのみ。GLAMOROUS SKYといい各アーティストのMステへの絶対的信頼感凄いな。

Anniversary / KinKi Kids

年間6位。3週連続1位、「ボクの背中に羽根がある」以来の年間トップ10ヒットをいきなり叩き出したが、理由は簡単で2ndベスト盤とのセット販売。ベスト盤の初回盤にシングルがセットでついてくるという超仕様で、ベストの売上がそっくりそのままシングルの売上になるという超チート裏技で売上枚数が跳ね上がった。正直、年間チャートを初めて見始めた頃に「こんな曲あったっけ?」と疑問を浮かべ、調べていくと世の中には複数商法や売上枚数を出すチート技が存在するらしい…というCDチャートのアレコレを知るキッカケになった思い出でもあっ

ただ、周年とかではなく20枚目をAnniversaryするという発想は斬新だったけど、アニバーサリー楽曲としてヒットシングルにしたかったという狙いはあったんかなと思う。織田哲郎の作曲による力強いメロディーは間違いなく、感謝を歌った名曲

SCREAM / GLAY×EXILE

年間5位。一大世紀のコラボ。冷静に見るとGLAYは大ヒット期に比べて落ち着き始めていて、EXILEもここまで上位に来るほどのポジションではなかったが、この2つが並ぶインパクトはあまりにも凄まじく、両者の平均売上の倍近い数字を叩き出して大ヒットになった。

まさにコラボらしい大作というか、GLAYが単体で歌ってもEXILEが単体で踊っても違う雰囲気になりそうだし、GLAYの激しさとEXILEの硬派っぽさが絶妙に合わさった化学反応だったんだろうなと今聴いても思う。今聴いても問答無用にかっこいい。

また、TV出演はMステ独占と最初から言われており、発売週に出演したっきりTV披露はなかった。TAKAHIROが加入してからは2013年のMステスーパーライブでもトリで再び歌われ、何かとこの曲とMステは縁が強い

*~アスタリスク~ / ORANGE RANGE

年間4位。アニメ「BLEACH」OP。今現代のようなジャンプ主題歌無双待ったなし…というわけではなく、当時のORNAGE RANGEが勢い凄かったという話だが、「花」に続くシングルで最高初動を叩き出してそのまま2番ヒットに。

当時はNARUTOも銀魂もリボーンも観ていなかった中で「BLEACH」初期だけは観ていたので、ソニー系アニメタイアップの中でも「BLEACH」関連シングルはアニメの記憶と共にあるが、特にこの曲はTVサイズと音源でアレンジも構成も全然違ったことが強く印象的。

TVサイズはデモ版のような音数の少なめなアレンジで、個人的にはTVサイズの粗削りな感じも好きだったのでTVサイズが聴きたいな~と思って探し回っていたりもしたが、C/Wとかにも収録されておらず(アニメベストにも原曲で収録、初代サントラにもOST Ver.というバージョンが入っているが、原曲アレンジのままTVサイズっぽく寄せたもの)、あれからもうすぐ19年…。というか、アニソンDJ始めるどころかこんな遥か昔からTVサイズとか言ってたのか俺は…。

四次元 Four Dimentions / Mr.Children

年間3位。「未来」「and I love you」「ランニングハイ」「ヨーイドン」の4曲A面シングル。全曲にタイアップがついている豪華仕様で、ミリオンには届かなかったが92万枚の売上を記録。現在では比較的ポカリスエットCMソングだった「未来」が思い出されやすいのかなという印象。

中学2年の当時は絢瀬はるかのCM、綾瀬はるかがずっと学校へ向かっているMV、ポカリらしい爽やかな雰囲気とタイトルって感じで何も考えず聴いていたけど、この曲の歌詞は今になって聴くと重い。「生まれたての僕らの前にはただ果てしない未来が~」のフレーズが印象的なのでめちゃくちゃ前向きなのかと思いきや、その直後には先の知れた未来から目を逸らす姿が歌われ、歌詞をよく見ると実は先の知れた未来にどん詰まっている様子がサビまでにかけて淡々と描かている。当時から「ニートの心境を描いている」とも言われていたけど、そうでなくても歳を取る度に少なからず突き刺さるなこれは…。落ち着いたメロディーで淡々と歌われていくのもそういう意味ではまた違った趣で聴こえてくる。今聴くと深いなってなった。

さくら / ケツメイシ

年間2位。説明不要の春ソング代表。ケツメイシの他のシングル売上を遥か吹っ飛ばしての大ヒットで、タイアップ無しで曲の良さでここまで売れたのも凄いし、2005年ってCMやドラマや曲単体の話題性での突発ヒットが本当に多い1年だったんだな…というのを振り返ってて実感した。春先から年間チャート1位に君臨し続け、ミリオン寸前の96万枚を売り上げて2005年No.1ヒットは確実…と誰もが思っていたが…

青春アミーゴ / 修二と彰

年間1位。11月発売にして4週でミリオン&年間1位を奪取

ドラマ「野ブタ。をプロデュース」主題歌として亀梨くん&山Pが役名義でデュエット、1年間大活躍だった亀梨くんが遂にCDデビューという大きな話題があったが、売れ方がそんな次元ではなかった。初週50万→2週連続1位(70万突破)→4週でミリオン→年始に再び1位という一人だけ90年代のチャートアクションを叩き続け、最終的には複数商法を一切使わず160万枚というシングルCD最後のメガヒットまでかましてしまった。今改めて見ても何、これ?

忘年会ウケを狙ったレトロ歌謡なだけではここまで売れなかっただろうし、亀梨くんのデビューがこれより早くても遅くても旬を逃していたかもしれない。色々なものが奇跡的に噛み合ったヒットだったとしか思えない。ここまで00年代を代表する曲として残った以上、曲がどうだったとか言うのも野暮な話である。無敵の笑顔でチャートを荒らす大ヒットだったし、この年の亀梨くんは完璧で究極なアイドルだった。

完。

 

…こんなまとめでいいの……?

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