あの頃のJ-POPを超個人的に振り返る。【2005年編①】

ここ最近で帰省をしまして、ひっさしぶりに実家の周りをウォーキングしながら中学時代に好きだった曲達を聴いてたら懐かしくなったので、記事を書こうと思います。

2005年J-POP 年間100~51位(から抜粋)

2005年といえば当時中学2年生。中学受験で一旦ストップしていたCDレンタル・ドラマ/アニメ視聴が徐々に戻ってきた時期でもあり、毎週ミュージックステーションのオンタイム&録画、毎週レンタルショップに通い詰める日々がスタート。某O社の週間CDチャートに興味を持ち始めたのもこの頃。一番何を観ても聴いても新鮮な多感な時期であった。

本記事では手始めにそんな2005年のヒット曲の超雑感を、某年間シングルランキングから適当に抜粋して振り返る。記録的なことや音楽知識的なことは全然書いていない、記憶頼りの超主観ざっくり文章だけど良ければどうぞ。

※あまりに長くなったので2分割します。

WANT ME, WANT ME / 安室奈美恵

年間100位。当時、R&B路線に大幅転向した「NEVER END」以降は殆ど記憶になく、ヒットチャート最前線からは少しずつ離れていっていたものの、前年ぐらいから新しい音楽性が時代に追いついたのか再ブレイクの波が来ており、今作も3作連続で売上10万越えだった。当時中2だった自分にとっては何言ってるのか全然わかんないけどカッコいい曲って感じだったけど、18年経って今聴いても色褪せず全然わかんないけどカッコいい曲である。

D-tecnoLife / UVERworld

年間99位。アニメ「BLEACH」OP。当時は「NARUTO」「銀魂」に続いて「BLEACH」タイアップの威力が凄まじく、デビュー曲からいきなりロングヒットした。個人的にもBLEACH初期は熱心に観ていたので、今も「ほうき星」と並んで尸魂界編の記憶と共にある一曲シングルに収録されていたTV sizeが今こんなに役に立っているとは思いもよらな

桜色舞うころ / 中島美嘉

年間97位。年明けに出たバラード。秋にはNANAが全てを持っていったけど、味わい深くて個人的には当時から好きな曲。

feel my soul / YUI

年間95位。ドラマ「不機嫌なジーン」主題歌。月9主題歌デビューでいきなり売れた。UVERといい当時のソニー系列のタイアップ猛プッシュパワーは今振り返っても凄かった気がする…。あぐらを掻いて歌う孤高のストリートシンガーっぽい演出で売り出され、結局あぐら掻いてたのはこの曲だけだったけど、何にせよ当時中2の少年にはあぐら掻いて歌う(&トークで喋るとたどたどしい)小柄なYUIさんかわいいというイメージが強く残った。それにしても今聴いても隙が無いし、アヴリルみのある曲調も含めて、デビュー曲にして完成されていたな…。

ネコに風船 / 大塚愛

年間92位。本人出演のauCMソング。猫目線で描かれたアコースティックナンバー。自由に見せかけて気が付けば猫に生まれて周りも自分を理解してくれない、けどこんな暗い世界も悪いことだけじゃない…みたいな歌詞は、(当時「ブレイクしてアイドル扱いされている本人の心境なのでは?」とも言われていたけど)今の時代に改めて刺さる曲だと思う。

「SMILY」と「プラネタリウム」に挟まれてあんまり売れなかったので忘れられてるけど当時から大塚愛で一番好きな曲である。この曲に刺さってた当時中学生、暗いな…。

NaNaNaサマーガール / ポルノグラフィティ

年間89位。「シスター」「ネオメロドラマティック」とかっこいい曲が続いていた中、突然弾けたバカ騒ぎサマーチューン。男子がバカ騒ぎ!夏は女子の水着が熱い!!みたいな思春期煩悩真っ只中なおふざけノリを炸裂させまくったが、あまりにもイメージとかけ離れてしまった故か絶妙に滑ってしまい、翌年には「ハネウマライダー」が夏の定番曲となり、この曲は思い出されることがないポジションに…。

いやまあ、当時は中2男子だったので単純に楽しく聴いてたんだけど。32歳になった今聴くと、当時同世代のオッサン達がこの曲歌ってるのは、まだまだ30代になっても枯れてないぜっていう意気込みを頑張って押し出したかったのかな、とか考えて少し哀愁深くもなってしまったり。

リルラ リルハ / 木村カエラ

年間87位。Vodafone CMソング。CMソングで一気に売れたが、当時の木村カエラといえば夕方にやっていた「saku saku」(関西ではサンテレビ夕方だった)で宇宙人と喋っていた印象が一番強い。このひとつ前の「happiness!!!」で聴き始めたらこの曲がヒットしたので、カエラといえば個人的に「Butterfly」かその2曲。

ギター侍のうた / 波田陽区

年間84位。2004年末リリース。お笑いネタ番組が大ブームだった中、結果的に芸人の歌ネタCDがヒットしたのはこれが最後だった気がする。しかし、当時売れていたタレントをバッサリ毒舌で斬っていくネタはあの頃は笑っていたものの、今聴くと時代感じまくり…。というか、満を持して年末にCDを出したにしても、特定の人物を斬っていく歌詞はカラオケでも忘年会でも扱いづらかったんじゃないかっていう…。

また、2005年には既に消えてしまい一発屋になってしまったけど、応援で出演した紅白で「視聴者は紅白の勝ち負けなんてどうでもいいですから!!」台本に無いアドリブを炸裂。当時のガチガチな紅白で思いっきり空気を凍らせたのが今でも鮮明に覚えてるぐらい一番面白かった。

仮面 / タッキー&翼

年間79位。タキツバは翌年の「Venus」が代表ヒットになったものの、「仮面」がバカ強い曲なのでもっと流行ってほしいと思って早18年。

realize / melody.

年間78位。ドラマ「ドラゴン桜」主題歌。ドラマ効果での大ヒットで、それぐらい今でもドラマと一緒に思い出す曲。誰か山下智久の「カラフル」も…。カラッと爽やかな勉強青春モノにピッタリ合ったカラッと爽やかな応援歌で、本来やっぱりこういうドラマだったなとすっかり重厚路線になった2期と比べて思ってしまった。

全力少年 / スキマスイッチ

年間77位。「奏(かなで)」に続いてブレイクの一曲…を飛び越えて最大最強の代表曲に。この曲も当時から好きだったけど、30代になって今聴くとめちゃくちゃ響く一曲。遊ぶこと忘れて老いて枯れないようにしたい今日この頃である。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ / サンボマスター

年間76位。ドラマ「電車男」主題歌。異常なまでに”オタク”を気持ち悪さを笑ってもらうものとして脚色してバカにしまくり、このドラマの影響で2ちゃんねるやアキバが偏った方向で広まりまくった…という話は、すっかりアニメ文化が浸透した(というかコンプラも厳しくなった)今の若者世代が聞くと卒倒モノなんじゃなかろうかというぐらい時代性が強くなったと思う。

初花凛々 / SINGER SONGER

年間73位。Coccoとくるり(及びサポートメンバー)の実質コラボユニットだったが、当時裸足でMステを走り去り引退していたCoccoの復帰作として話題に。どこまでも解放感に溢れたエヴァ―グリーンなポップさが今聴いても極上すぎる。未だに00年代で好きなJ-POP楽曲トップに必ずいる。

黒毛和牛上塩タン焼680円 / 大塚愛

年間68位。アニメ「ブラック・ジャック」ED。前年の2ndアルバム『LOVE JAM』収録の「黒毛和牛上塩タン焼735円」値下げリアレンジしてシングルカット。ブラック・ジャックには特に繋がりがない…という以上に、焼肉に恋愛を絡めて力強く歌った飛んだ肉欲ソングであり、なんでこの曲がシングルカットされたのか、いくらアニメの内容関係無しのエイベックスタイアップだったとはいえゴールデンタイムのアニメ主題歌になってしまったのか…と色々にチャレンジャー

というわけで、インパクト抜群でアニメと一緒に強く覚えている一曲ではあるけど、個人的にはロックチューンな「680円」よりも優しい空気に溢れたアレンジの「735円」の方が当時から好み

未来の地図 / Mi

年間66位。恋愛バラエティ「あいのり」主題歌。結局一発屋で終わってしまい、Miが何者だったのか殆どわからないままだったけど、流石にこの曲は大名曲だったと思う。

恋文 / Every Little Thing

年間63位。04年年末リリース。アコースティックでじんわりとした情緒深さのあるラブソングで、個人的には2004年の年末を思い出す名曲

シングルチャート1位を獲得&紅白に出場した最後の楽曲でもあり、ELTのバラード代表曲といえば(あくまで個人的に)この曲なんだけど、シングルヒット的な派手さは薄く、世間的には「Time goes by」「fragile」の大ヒットに及ばず記憶の彼方…なのが心惜しい…。今でも改めてCMタイアップとかついたら全然広まると思うんだけど…(当時ものど飴のCMタイアップがあった)。今も年末になると聴く。

UTAO-UTAO / V6

年間60位。ドラマ「タイガー&ドラゴン」主題歌。ドラマはOPのクレイジーケンバンドの方がインパクト抜群だったので、どちらかといえばこの曲は「学校へいこう!」のイメージの方が強い。「WAになっておどろう」の少年が大人になったような、デビュー10周年を記念した集大成ソング。当時「CHANGE THE WORLD」以来に手に取ったCDというのも含めて思い入れある好きな一曲。

しかし、翌年には「HONEY BEAT」が同年代で代表曲扱いとなり、解散時も「over」が集大成楽曲としてピックアップ。当時の年末でも後年のTV出演でもあまりこの曲が振り返られることがなく、もう少しこの曲が脚光を浴びてほしかったというのも本音である。

over… / K

年間59位。ドラマ「H2 ~君といた夏」主題歌。敢えて韓国出身を押し出さない売り方のピアノシンガーだったが、この曲と「Only Human」がヒットして以降あまり見かけなくなってしまい、ドラマ主題歌パワーとはいえ最初の1年の売れっぷりは何だったんだろうか。

東京 / 福山雅治

年間57位。ドラマ「スローダンス」主題歌。月9ながら非常にスローな雰囲気すぎたとしか覚えておらず、キングコング西野が出演していたことの方が記憶に残っている。シンプルなアコースティックバラードで、これ以降こってりした重い曲が増えていく中、カラッとした福山雅治らしい爽やかさがあった一曲。

サクラ咲ケ / 嵐

年間55位。2005年春の嵐はまだパッとしない存在感で、年末に「WISH」がヒットしてから今の地位まで上り詰めていくことになるけど、ここまで直向きに爽やかな応援歌はこの頃にしか出せない眩しさだった。間奏で渾身のサクラップという構成は大ブレイクしてから見られなくなってしまったので、この曲と「きっと大丈夫」がライトリスナー的には当時の嵐王道の完成形にして一区切りという印象でもあった。

WISH / 嵐

年間53位。ドラマ「花より男子」主題歌。今では信じられないぐらいに当初は急遽決まったドラマで一切期待されていなかったが、ドラマは2期と映画まで作られる空前の大ヒット。主題歌と挿入歌も大ヒットし、嵐も「a Day Our Life」(2002年)以来に売上30万枚を突破した。ここからサクラップが消えていく歴史でもあるものの、やっぱりシンプルに良い冬ソング

New World / L’Arc~en~Ciel

年間51位。前年の「READY STEADY GO」からラルク人気も90年代以来に復権し、この年もシングルが4作ヒットしていた。その中でも特に印象的だったのがこの曲。「闇を裂いて溢れ出した 光掴み 掲げろ」というフレーズが当時中学生にとってシンプルにかっこよかった

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