金田一少年の事件簿(2022)「白蛇蔵殺人事件」 感想

今回は『R』シリーズより初ドラマ化。「聖恋島」より1つ前のエピソード。マガジン連載時代の最終盤エピソードが2連続で採用されたが、結果的に『R』以降のチョイスはこの2作だけだった。

(以下、ネタバレ含む感想。)

家族でそれぞれ温泉旅行へ来ていた一と美雪は、殺人事件の犯人を追っていた剣持警部と偶然遭遇。その場で怪しい黒マスクの男を見かけた一達は興味深々で剣持にくっついていくが、訪れた先の複雑な家族関係が入り組む酒蔵で殺人事件が発生し…。

今回は1話完結なのでサクッと解決。真犯人は4代目で「銀幕の殺人鬼」最初の被害者を演じた岡本天音酒蔵の見習いを演じていた酒蔵一家の三男。かなり駆け足&原作通りではあったけど、決め手が「荒れた部屋を昔の写真の通りトロフィーの位置まで完璧にその場で片付けたから」ってのは超能力が過ぎるだろ…。数年前に次男を跡継ぎ争いの妬みで殺害し、止めに入った自身も襲撃して家を乗っ取った長男への復讐(及び、襲撃されて記憶喪失になった時に世話してくれたものの、復讐の計画中に金欲しさで蔵へ現れたヤクザの男を邪魔になって殺害)という動機が語られ、一気に跡取り息子を全員失った小野武彦が、せめて生きている犯人の三男へ「いつでも待っている」と語りかけ、少し救いとなったところで完結。

概ね流れは原作通りだったが、入り組む家族関係や酒蔵を巡る因縁がけっこうカットされてて妙にあっさりさっぱりしていたような…。特にオチが大幅に変わっていて、後妻のりょうは原作だと前妻や兄弟を上手く手にかけて酒蔵を乗っ取るつもりだった黒幕と明かされるも、事件の終わりにシャワーで毒蛇に噛まれて絶命…というホラー展開だったのを、ラストの数秒で後妻業の女として逮捕という雑な処理に…。昔ながらのドロドロした展開やホラー性でこのエピソード選んだんじゃなかったのか。肝心なおどろおどろしい要素が消滅していて残念だった。

また、前週で激しく暴走した一は、剣持から事件を聞いて興味津々に首を突っ込んでいくどちらかといえば工藤新一っぷりを見せるも、偉そう感は若干マイルドになっていて違和感は薄くなっていた。

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