μ's 「μ's Live Collection」収録楽曲レビュー

「ラブライブ!」の劇中ユニットとして大ヒットしたμ's。2013年にアニメ化され大ヒットした「ラブライブ!」だったが、作品自体は2010年に電撃G's MAGAZINEでの誌上企画にてスタートしていた。当時から3年間は完全に無名時代が続ていたが、元々サンライズやLantisとのコラボという最初からアニメ化狙いの企画であり、アニメ化で火がついて大ヒット。想像以上の広がりを見せ、2015年にはMステ、紅白に出演するまでになり、深夜アニメ史上最大のキラーコンテンツとまで化してしまった。

因みに俺は実は電撃G's MAGAZINEで企画スタートした最初の号で「ラブライブ!」を知ってしばらく誌上で追っていたものの、当時は知らないキャラで静止画と怪文書まがいのポエム、会話文のみってのが面白くなくて1stシングル購入でサヨナラしてしまった過去がある。まさかこんなバケモノになるとは正直一切思ってなかった。あ…あの頃見捨てなければ今頃最古参ラブライバ…

というか、あの時に1stシングルを買った約434人(O社167位)誰も想像してなかったと思う。そもそもキャラデザやキャラ設定が企画スタート当時と漫画版、アニメ版でまるで全然違うし、グループ内ユニットのCDも乱発していたので、最初から追い続けるのは思った以上に困難技。今振り返ってもどっちにしろ追い続けられていなかったと思う。1stシングルを購入してから全部ついていったっていう伝説のラブライバーは何人いるんだろうか…。

16年にはμ'sのシングルMV、アニメでの劇中歌披露シーンを全て収録した「μ's Live Collection」が発売。その収録順にμ'sの歴史を振り返ってみる。

 

1. 僕らのLIFE 君とのLIVE
10年8月25日(1st single)
デビュー曲。略称ボラララ(続編の「サンシャイン!!」で公式略称になった)。なお当時はグループ名が決まっておらず、「ラブライブ!School idol project」名義。メンバーの担当声優も雑誌の11月号まで明かされていなかった。グラウンドで歌うMVが爽やかな始まりの1曲。μ'sの真の原点で今ではアニメでも使われた代表曲の1つなんだけど、良くも悪くもシンプルな1曲であり、当時このシングルだけ買った俺は、正直企画に飽きかけていた頃に小ざっぱりしすぎな曲…と思ってしまい、これ以降ラブライブの企画はアニメ化決定まで追わなくなってしまった。ただ、アニメ化後と前では絵柄も何もかも雰囲気が全然違ってて、今改めてMV見ると誰?この子ら?感はハンパ無い。真姫ちゃんの初期設定は彼氏募集中のギャルだしな…。
★★★☆☆


2. Snow halation
10年12月22日(2nd single)
μ'sというユニット名がついて初のシングルリリースにして、μ's最大の代表曲。略称スノハレ。静かなピアノイントロから始まってサビに向けて徐々に盛り上がり、サビで切なさが爆発するウィンターJ-POPの最高峰ソング。ピアノや鈴、ストリングスなどの楽器もじっくりと鳴っていてサウンドも豪華。ちょっと、1stが嘘のような派手さなんですけど。なんで2ndシングルまで待てなかっ…。冬の夜の公園でツリーの電飾に囲まれながら歌うMVも印象的。全てにおいて隙が無い、毎年冬になると聴きたくなる名曲。ただ、MVの曲前後には初めてメンバーのセリフが挿入されたものの、この頃は全員キャラの方向性が定まってなくて、キャラも声もかなり迷子である。
★★★★★


3. 夏色えがおで1,2,Jump!
11年8月24日(3rd single)
にこっちセンター曲。これまたスノハレに続いて派手な1曲で、今度は水着眩しさ爽やかさ全開なサマーソング。サマーウィー♪のイントロからキャッチーさ抜群で、サビのキラキラさで完全ノックアウト。個人的にサマーソングNo.1だったAKB48「ポニーテールとシュシュ」にも真っ向から勝負を仕掛けている勢い。アイドルサマーソングとしては最高峰、少なくともそこら辺の夏のヒット曲は軽く蹴散らすぐらいヒット曲級の貫禄抜群の煌きが凄い。これも今や夏に欠かせない名曲。

2012年にはこの曲でアニサマに初出演し、お披露目的なポジションも務めた。しかし当日は直前のうしろから這いより隊Gが盛り上がってて、アリーナ真ん中のゴンドラが退場するのを観客全員が見送ってて、フリのOPムービー(この曲のMV)が流れても誰もステージを振り向かない…というアウェー全開な光景は今や貴重である。あと、MVでのキャラの方向性は依然迷子というか、確かにアニメと原作で性格設定が違うとはいえ、にこっちに水着を提案されて真姫ちゃんや海未が「賛成!」「頑張ります!」とかなりノリノリなのは違和感が…。
★★★★★


4. もぎゅっと"love"で接近中!
12年2月15日(4th single)
バレンタインソングでテクノポップ。流石に前2作ほどのインパクトはないにせよ心地良くハマる1曲である。キャラデザもだいぶ変わってきたというか、最初の誰?これ?に比べたらだいぶアニメ版に近づいてきた気がする。「Snow halation」程でないにせよ、こちらも真冬になると聴きたくなる暖かいウィンターポップ。アニメ開始前のシングル5枚の中では一番影が薄いイメージだったけど、単独ライブではスノハレと並んで全ての公演で披露された数少ない鉄板曲らしい。にしても、やけに異性を思わせる楽曲映像なのはバレンタインラブソングだからか、MVという設定か何かなんだろうか?完全に男子禁制の世界観で、ラブソング作るのに思い悩むのに2期の1エピソードを割くほどだったアニメ版と違ってやけに大胆だったのでそこが何となく気になった。チョコを渡し合うにこまきはやっぱり大正義
★★★☆☆


5. Wonderful Rush
12年9月5日(5th single)
小鳥ちゃんセンター曲。アニサマ出演直後のリリース、アニメ放送へ向けての勢いも感じる応援ソング。今までにないアイドルロックで攻めた曲で、B'z「BANZAI」にしか聞こえない三三七拍子と2番からはラップも炸裂する弾けっぷり。空港MVといいこれはPASSPO☆に真っ向から喧嘩…サビの力強さは問答無用で痛快。ここまでハズレ無し。2015年のアニサマでのアイドルマスターとのコラボメドレーではアニメ以降の曲に交じって披露された。
★★★★☆


6. 僕らは今の中で
13年1月23日
TVアニメ版が遂に放送スタート。ここまでじわじわチャートトップ30レベルにまで昇ってきていたのが一気に13位まで上昇した。TVアニメパワー恐るべし!そんな勢いの中でリリースされ、1期OPということでこの曲が原点っていうラブライバーは多いと思うし(殆どおめーもだよ)、「ラブライブ!」といえばこの曲のイメージは強い。これといって個性的なわけではないが問答無用で直球ストレートな名曲。2期での登場については後述で。
★★★★★


7. ススメ→トゥモロウ
13年2月20日(高坂穂乃果、園田海未、南ことり「ススメ→トゥモロウ/START:DASH!!」収録)
1期1話の挿入歌。劇中で歌われた初めての曲だが、μ'sとしてではなく、スクールアイドル結成を決意した穂乃果が校庭でいきなり歌い出し、ミュージカル風演出で3人で歌った一曲である。なのでライブで披露したシーンは一度も無く、しかもミュージカル風演出で突然歌い出すのでこれはμ'sの曲なんだろうか…というか突然変異で生まれた曲なイメージがどうしてもあるけど、1期2期ともに1話と最終話で使われたので、アニメ「ラブライブ!」を象徴する1曲として心に残った。「だって可能性感じたんだ~♪」ってアカペラで歌い出されたら本当に何かが始まりそうな気になるっていうか。ワクワクする名曲。

あと、この曲をキー2下げして再生速度110%にしたらUNISON SQUARE GARDENっぽくなる(「夏色えがおで1,2,Jump!」はキー3下げ120%)というどうでもいい発見を最近した。
★★★★☆


8. START:DASH!!(TVアニメ第1期第3話Ver.)
13年2月20日(高坂穂乃果、園田海未、南ことり「ススメ→トゥモロウ/START:DASH!!」収録)
1期3話の挿入歌。穂乃果、海未、ことりがステージで初めて歌ったμ'sとして最初の一曲。講堂で3人初めてのライブの開催を決め、友達にも協力してもらうも観客はゼロ…という冷たい現実を突きつけられるが、花陽と凜が駆けつけてくれたことで、このために頑張ってきたんだから精一杯やろう、次は講堂を満員にしようと決意、ライブをスタートする…という感動の展開で歌われた感動の名曲。タイトルと展開通りに始まりを歌ってるんだけど、何かを始めることへの不安や切なさも込められながら、力強く前向きな決意を歌っているのがじわじわと響く。特に東京で一人暮らしを始めてから聴いたらかなり心に刺さった。この曲には救われたし、個人的に一番好きな曲だ。
★★★★★+1


9. これからのSomeday
13年3月6日(「これからのSomeday/Wonder zone」収録)
1期6話の挿入歌。絵里、希以外のメンバーが加入し、センターを初めて決めて歌った一曲。穂乃果が天真爛漫な主人公らしさを発揮してリーダーとして確定した割と大事な回で、この曲の披露シーンが劇中ネットに流れた影響でμ'sの人気が急上昇したという割と大事な曲なんだが…。他の曲に比べて一番無難に普通のポップな曲っていう印象が…。サビが唯一パッと出てこない。曲の良さの保証は差し引いても、もっと他に良い曲あったよな…とどうしても思ってしまって…。
★★☆☆☆


10. 僕らのLIFE 君とのLIVE(TVアニメ第1期第8話Ver.)
1期8話の挿入歌。初めてアニメ放送前の楽曲を流用。学校のオープンキャンパスという場で9人揃ったμ'sが初めて人前で歌った楽曲というデビュー曲らしい大事なポジションをゲット!当然ライブシーンは新たにリメイクされたので、初期の全く違う風貌のMVがアニメ版Ver.で生まれ変わったのはGood。曲自体は「これからのSomeday」以上に普通だとは思うけど、扱い方で自分の中で差が開いたというか、魅せ方って大事だよなと思った。あと曲中のダイジェストシーンではエリーチカが仲間になって明るい一面を初めて見せまくっているので、このシーンを見るとエリーチカを好きになること間違いなし(俺がそう)


11. Wonder zone
13年3月6日(「これからのSomeday/Wonder zone」収録)
1期9話の挿入歌。μ'sの知名度を伸ばすために秋葉原でライブすることになり、実はメイドカフェでバイトしていたことりがセンター&作詞をすることに。初めて曲作りが劇中で描かれるというこれまでより目立った扱いを受けた1曲だった…が、その割にはライブシーンは半分以上楽曲完成までのダイジェストシーンだったので、「これからのSomeday」よりも正直印象が薄く…。曲自体もことりのμ'sへの想いが綴られた前向きな応援歌なんだけど、突き抜けて爽快ポップな曲調は良くも悪くも普通で、一昔前のAKB48の劇場曲にありそうな感じ(イメージ)がした。2期以降の曲に比べてインパクトが弱いのはご愛嬌か…。
★★★☆☆


12. No brand girls
13年4月3日(「No brand girls/START:DASH!!」収録)
1期11話の挿入歌。初の学園祭ライブで披露されたパンク風疾走ロック。「Wonderful Rush」を越える痛快感で、特に何かを始める時に聞いていると勢いで元気づけられること間違いないロックナンバー。まだ結成したばかりで劇中でもまだまだ無名だったμ'sの心境とも重なる名曲。しかし、劇中では初の学園祭に向け穂乃果が無理をしまくったせいで風邪を引いてしまい、この曲を1コーラス歌った直後に転倒。そのままライブが中止になり、その直後にはことりの留学話が持ち上がり…というシリアス展開の狭間で歌われたので、正直劇中での扱いはそんなに良くないっていう…。そういう背景もあって、この曲には元気づけられながら無理にハメを外さないようにと思うところもある。
★★★★☆


13. START:DASH!!(TVアニメ第1期第13話Ver.)
13年4月3日(「No brand girls/START:DASH!!」収録)
1期最終回の挿入歌。9人揃って初の「START:DASH!!」。全員揃って壁を乗り越えて改めて歌われたからこそこの曲は眩しく輝いて聴こえた。AメロBメロを全員のソロパートで繋いでサビで全員ユニゾンになるのも9人の絆を表しているようで最高。9人のμ'sとして再び歩み出したこのシーンでの披露があったからこそこの曲が最高傑作だと思えている。でも、メンバーが違うとはいえ短期間に同じ曲がシングルA面で2作も出るっていうのはかなり異例だったんじゃ。


14. きっと青春が聞こえる
13年2月6日
1期EDテーマ。ここからEDは合唱風爽やかポップス、サビでは全員横並びで合唱するED映像という図式が定着した。EDは実はそんなに思い入れがないのだが…確かにイントロが流れたらストーリーの最後を思い出す1曲にはなってるかな。このシングルで初めてO社トップ10入りし、以降のCDは全てトップ10入りしている。
★★★☆☆


15.Music S.T.A.R.T!!
13年11月27日(6th single)
「Wonderful Rush」以来のナンバリングシングル。我らが真姫ちゃんセンター。「だってパーティー終わらない♪」のサビが爽快でたまらないポップソング。アニメ1期が大ヒットした直後なだけあってノリノリな勢いで、μ'sのライブ前の掛け声をタイトルにしただけあって、ここまでで最高傑作級の勢いに溢れた1曲。非常にストレートなμ'sの代名詞的名曲だと思う。AKBに「ヘビーローテーション」があるようにμ'sにはこの曲がある、みたいな。しかし、大サビの前の真姫ちゃんソロパートが難易度がかなり高くて、少しでも音程外すと大惨事になりかねないのでカラオケでは注意…。アニメ関係無しのシングルリリースでもキャラ設定はアニメ仕様にすっかり移行したようで、アニメ仕様のOVAもシングルの特典に収録された。真姫ちゃん好きは必見。
★★★★★


16. それは僕たちの奇跡
14年4月23日
2期OPテーマ。大ヒット間違いなしの期待の中始まり、「僕らは今のなかで」を越える勢いの曲を!という勢いを感じる爽快ポップ。2期とスマホゲーの大ヒットで完全に「ラブライブ!」ブランドを確立し、2015年にはこの曲で紅白に出演したので、一番波に乗っていたシングルという印象が強い。紅白の出演はTVサイズ披露であっさり終わったとはいえ、紅白用に撮り下ろしたオリジナルアニメを放送するなど破格の扱いだったし。ただ、同じ曲調で真っ向から勝負されると…個人的にはやっぱり「僕らは今のなかで」の方がダントツで好きだなぁ…。
★★★☆☆


17. ユメノトビラ
14年5月28日
2期3話の挿入歌。ラブライブ大会の予備予選で、初めてA-RISEと対決する勝負曲として使われた。切なさもありながら爽やかな良メロ爽快ポップソング。3年生最後の想いも込めて合宿で全員で曲作りをして、初めて大会へ踏み出す劇中の展開やμ'sの心境にもピッタリな名シーン&名曲。言わば前を向いて走り出した一曲で、「START:DASH!!」の正統進化系のような味わい。2期になって曲のクオリティも格段に上がったな…。なお、次回作の「ラブライブ!サンシャイン!!」では主人公の千歌がスクールアイドルに憧れるキッカケになった一曲として扱われ、その話を聞いた梨子が千歌の想いを知るためにピアノで弾き語り熱唱する形で、世代を跨いで登場した。
★★★★☆


18. Love wing bell
14年6月11日(「Love wing bell/Dancing stars on me!」収録)
2期5話の挿入歌。ファッションショーにμ'sが呼ばれて歌うことになったが、2年生が修学旅行で台風に巻き込まれて帰れなくなり、代わりに凜がリーダーを務めることに…というストーリーだったので、歌唱メンバーも2年生の3人を抜いたクレジットになっている。元々「自分は女の子らしくなくてアイドルには似合わない」と自分に自信が持てない性格だった凜が、紆余曲折葛藤して花嫁衣裳でセンターに…という、凜のキャラ設定に真っ向から向き合った名ハイライト回だったので、曲もそれにシンクロした名曲になった。ていうかこれ最初から凜のために作ったレベルじゃね?凜でも大概だけど、予定通りに穂乃果がセンターで「こんな私でさえも」とか歌ってたら嫌味にしかなら…

また花嫁衣裳というテーマに合わせて結婚式ソング風の応援ソングになっているので、この曲を披露宴で流すラブライバーとかいるんだろうか。AメロBメロの良メロっぷりは同じ結婚式ソングの木村カエラ「Butterfly」をなんとなく思い出した。
★★★★★


19. Dancing stars on me!
14年6月11日(「Love wing bell/Dancing stars on me!」収録)
2期6話の挿入歌。ハロウィンイベントのために書き下ろした設定で歌われた。ミステリアスなイントロから始まるダンサブルなポップナンバー。メンバー全員ハロウィン仮装しているのも雰囲気が出ててイイ。劇中では地区予選に向けて個性をアピールしないとという壁にぶち当たり、自分達らしさに迷走するが、最終的にはありのままが個性的で一番良いで好きだという結論に辿り着く…という話だったので、ストレートに賑やかな一曲というのもμ'sらしさはあると思う。
★★★★☆


20. Snow halation(TVアニメ第2期第9話Ver.)
2期9話の挿入歌&EDテーマ。まさかのここでスノハレ降臨。しかも地区予選での披露曲で、3年生の卒業が日々近づく中、希が以前から願っていた「9人全員でラブソングを作りたい」という想いに応えて全員で歌詞を考えて作り上げた…というエピソード付きの破格待遇で登場した。ライブシーンでは原作MVを更にブラッシュアップさせまくっていて、大サビで穂乃果の込み上げる切ない顔がアップになった直後にステージのイルミネーションが派手にオレンジになるところは大幅にダイナミックになって思わず鳥肌。俺の中で冬の名曲=スノハレの図式が完全に定着した。「ラブライブ!」というアニメの良さは2期8,9話に凝縮されているといっても過言ではないと思う。その功績が大きかったのか、2017年2月にNHKで放送されたアニメソング投票ランキングでは堂々1位を獲得した。


21. KiRa-KiRa Sensation!
14年7月19日(「Kira-Kira Sensation!/Happy maker!」収録)
2期12話の挿入歌。大会本戦での披露曲。しかし、いよいよ大会本戦!という盛り上がりどころ…だったけど、ストーリーとしてはこの直前にμ's終了を決意した辺りで完全に山場を越えてしまい、曲自体もμ'sの歴代楽曲中でも突き抜けて無難な曲で1コーラスポッキリで終了し、これまでに比べて妙にあっさりさっぱりな印象に…。しかも直後に歌われた後述の曲が大きな感動を持っていったので、この曲だけなんか一気にクオリティ落ちてね?というイメージになってしまった。今聴いても…う~ん、やっぱり「僕らは今のなかで」の下位互換風に聞こえる…。しかし歌詞はこれまでのμ'sそのものを描いた集大成的な内容で、決勝戦という劇中ハイライトシーンで歌われた曲として人気は高いようで、Mステにもこの曲で出演している。
★★☆☆☆


22. 僕らは今の中で(TVアニメ第2期第12話Ver.)
2期12話の挿入歌&EDテーマ。「Kira-Kira- Sensation!」を歌い終わった後、アンコールが鳴りやまない中でもう一度ステージに上がり歌われた。そういや見た事あるステージ…と思いきや、1期のOP映像は実は大会決勝戦のステージでした!という衝撃の種明かしだった。この最終局面でこの曲を敢えて持ってきたのがやっぱり凄い。名曲


23. Happy maker!
14年7月19日(「Kira-Kira Sensation!/Happy maker!」収録)
2期最終回挿入歌。「ススメ→トゥモロウ」以来にミュージカル風演出で描かれ、「Oh, Love&Peace!」がEDテーマとして流れて卒業式が終わった…と思いきや、花陽が血相を変えてメンバー全員を部室に呼び戻し、これから何が起こるんだ!?という展開のまま曲に流れ込んだ。終始ハイテンションで、イントロは一歩間違えれば「ドリフの大爆笑」になり兼ねない出オチ感すら漂う1曲。言ってしまえば劇場版への強引な前フリシーンであり、唐突な急展開で曲に流れ込んだので、丸投げを勢いで無理矢理誤魔化したように感じたけど…。でも「Oh Love&Peace!」で3年生が卒業したまま終わってしまったらあまりに綺麗すぎたしなぁ…。
★★★☆☆


24. どんなときもずっと
14年5月8日
2期EDテーマ。「きっと青春が聞こえる」に続く爽やかポップながら、終わりへと近づく切なさも感じる1曲。サビの合唱で真姫ちゃんが笑顔満開なのが良い。
★★★☆☆


25. Hello,星を数えて
15年7月1日(「Angelic Angel/Hello,星を数えて」収録)
劇場版挿入歌。劇場版では劇中でミュージカル風演出で歌われる曲が学年ごと3人ずつに用意され、最初の1曲はまきりんぱなの1年トリオに。ジャズを取り入れた生バンド風ポップスで、劇中でのアメリカの風景が一層映える華やかな1曲。劇場版なだけに曲への気合いの入れようも大幅にパワーアップしたなぁ…と素直に思った。この曲といえば星空凛、そして星空凛といえばこの曲。まきりんぱな好きにとってはバイブルともいえる名曲。
★★★★☆


26. Angelic Angel
15年7月1日(「Angelic Angel/Hello,星を数えて」収録)
劇場版挿入歌。劇場版は3度目のラブライブ大会を大規模な会場で行いたいので、お偉いさんを説得するために箔付けとしてアメリカでライブしてくれと頼まれる日本人はアメリカの評価に弱いという生々しい舞台設定ストーリーで、この曲がアメリカのライブで披露されたという設定の1曲。「Hello, 星を数えて」を越えるゴージャスでキャッチーなポップソング。アメリカ披露を意識しまくった「よそ行きのμ'sの曲」ともよく言われているけど、この曲のかっこよさは新鮮で痺れる。エリーチカセンターなのもかっこよさ数倍増し。また、この曲でアメリカ公演が大成功し、日本でも大々的に映像が流れまくったので帰国した頃にはμ'sが日本で大有名に…という展開もあったため、向こうの世界ではSMAPで言う「SHAKE」的なポジションの代表曲になっているのかもしれない。
★★★★★


27. ?←HEARTBEAT
15年7月8日(「SUNNY DAY SONG/?←HEARTBEAT」収録)
劇場版挿入歌。3年生トリオの劇中曲。日本に帰ったら超有名人になってた!家に帰ることすら大変!という半ばコミックソングなシーンでの1曲。まさかエリーチカがこんなギャグ一直線なノリで歌うとはな…。…ていうか歌い始めた直後にはもうにこっちの家に着いてね?全然大変そうじゃなくね?弾けたエリーチカを拝めることに価値がある1曲か。
★★★☆☆


28. Future style
15年7月15日(「僕たちはひとつの光/Future style」収録)
劇場版挿入歌。2年生トリオの劇中曲。さすがに主役の3人だけあって王道元気ポップ。スクールアイドルを全国から集めてライブをしよう!と飛び出したところで歌われ、「ススメ→トゥモロウ」の頃から3人とも随分逞しくなったよなぁ…と涙腺を揺さぶられる1曲。ただ曲単体ではそんなに覚えてな…
★★★☆☆


29. SUNNY DAY SONG
15年7月8日(「SUNNY DAY SONG/?←HEARTBEAT」収録)
劇場版挿入歌。μ's最後のライブで大集結させた全国のスクールアイドルと一緒に歌ったという設定の1曲。「Angelic Angel」がよそ行きならこの曲はホームグラウンドと言うべきな明るいポップソング。A-RISEと一緒に曲作りして全国のスクールアイドルの言葉を歌詞に取り入れたという設定もあり、全国の皆と歌い踊ったこの曲は「みんなと叶える物語」としてのμ'sの一つの頂点と言えるのかも。終わりの寂しさなんて微塵も感じさせない曲調なのに泣いてしまう集大成な名曲。また、全国からスクールアイドルを集めた影響力はハンパ無いと思われ、A-RISEだけ衣装違う特別待遇だったのはプロデビューに向けた大人の思惑も交じってたんだろうな…とか向こうの世界のスクールアイドル界隈では「恋するフォーチュンクッキー」並の影響力を持った1曲になっている…のかもしれない。
★★★★★


30. 僕たちはひとつの光
15年7月15日(「僕たちはひとつの光/Future style」収録)
劇場版挿入歌&EDテーマ。全員の名前が歌詞に入った劇中でのμ'sラストソング。3年生になった雪穂とアリサがアイドル研究部の部室でμ'sを語り継ぐシーンの直後のファイナルシーンで歌われた。しかし、ストーリー自体は「SUNNY DAY SONG」を歌い終わって終了し、この曲がどういった流れで歌われたのかは一切触れられておらず、そもそも「SUNNY DAY SONG」のライブでμ'sは終了とかさっき言ってなかったっけ?これは何のライブシーン?と謎を残したまま、答えはファンの想像に委ねる形になった。「この曲はμ'sだけで歌いたい」という真姫ちゃんのセリフもあったので、やっぱりあの直後にファイナルライブを開催したのかな。流石に最後の最後でμ'sの終わりを感じさせまくる優しさに溢れたミディアムポップス。「SUNNY DAY SONG」で明るいまま終わっても良かったけど、やっぱりラストソングとしてはこの上ない1曲だった。曖昧なままの披露シーンもあって、不思議な神秘さも感じるような。この曲があったからこそ映画及びμ'sが綺麗に締め括られたと思う。
★★★★★

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