アルバムレビュー(改)
ウカスカジー
『AMIGO』
ウカスカジー1stアルバム。
01. ウカスカアンセム 02. mi-chi 03. サンシャインエブリデイ 04. でも、手を出すな!(2014 Ver.) 05. 握手 06. 縁 JOY AMIGO 07. 春の歌 08. 勝利の笑みを 君と 09. My Home 10. 手を出すな!再び(2014 Ver.) 11,12 (無音) 13. Special talk about 「勝利の笑みを 君と」 14. 勝て!ペスカドーラ町田
2014年6月11日発売 トイズファクトリー 60分3秒 ★★★★☆ サッカーW杯を盛り上げるべく、Mr.Childrenのボーカル桜井和寿とEAST ENDのラッパーGAKU-MCで結成された2人組スペシャルユニット。この2人は2006年のW杯の時にもコラボしてシングル「手を出すな!」をリリースしていたが、その縁で正式なユニット結成になった模様。配信限定でリリースされたシングル「でも、手を出すな!」「勝利の笑みを 君と」を収録。無音を挟んだ後には桜井とGAKU-MCが「勝利の笑みを 君と」の制作秘話を語った10分間のボーナストラックも。ミスチル桜井のパーソナルが炸裂桜井和寿がミュージシャン業界ナンバーワンのサッカー好きなのは有名だが、W杯記念ユニットということで桜井のそんなパーソナルな一面を曝け出した一作になっている。なんといっても曲の勢いがたっぷり。ここ最近ミスチルのメインで押し出されるのは壮大なストリングスバラードばかりだったので、特に飛び抜けてアップテンポな「勝利の笑みを 君と」を笑顔一杯で歌う桜井の姿は凄く新鮮。コバタケの枠を外れて好きな守備範囲で好きにやってみた開放感があるというか。最後にGAKU-MCと桜井の2人で曲作りについて10分間語り合ってるボーナストラックも終始楽しそうで、サッカーに詳しくなくても聴いているこっちまで楽しくなる一作だった。桜井のボーカル×GAKU-MCのラップ、脱コバタケ! で曲幅が多彩に桜井の音楽活動で初めて小林武史を除外して様々なアレンジャーと共同編曲という形で制作したので、明らかに風通しが一新。バンドサウンド重視で期待に応えるバラードやほのぼのポップソング、トラック調のラップソングだったりとミスチルとは違うコラボならでは!な多彩さを垣間見ることができる。GAKU-MCのラップが絶妙に絡むことによって曲にガツンとパンチも。割と1曲1曲長い(「勝利の笑みを 君と」も6分越え)もののトーク入れてもトータル60分ちょいというコンパクトさ。徹底してミスチルのスピンオフ呼ばわりされないように区別化されていて非常に聴き応えバッチリ。ミスチル桜井さんの流れで聴いたら思わぬフレッシュさがあった、元気の出るアルバム。 こういうパワーというか勢いに溢れる作品にもっと出会いたい!