アルバム感想(仮)
藍坊主
『ノクティルカ』

藍坊主、6thオリジナルアルバム。

No. タイトル
1. 天国からの手紙
2. イエロームーンチャイルド
3. 生命のシンバル
4. 花火計画
5. バク
6. 夜はひらめく
7. エフィラ
8. メテフィラ
9. ホタル
10. 涙が滲む理由
2012年4月18日発売 TOY'S FACTORY 46分45秒 ★★★★★

シングル「生命のシンバル」「ホタル」収録。初回限定盤は2010年~2012年のシングルMVを収録したDVD付(11th、12thはベスト盤のみ収録でオリジナル未収録になっている)。9位にランクインし、O社では2作連続トップ10入り

 

青春が過ぎ去った後にこみ上げる衝動

当時ふと聴いた「ホタル」が物凄く名曲だったので、初めてリアルタイムで手に取った藍坊主の1作。「ホタル」はメロディーと畳み掛けるアレンジだけで涙腺を揺さぶられていたけど、青春懐古の歌詞は大学3年生だったあの頃より学生卒業して3年経った今になって心にかなり響くようになったと感じている。青春パンクバンドとしてデビューした藍坊主がとっくに青春時代を通り越して、今一度過ぎ去った青春を振り返ったようなアルバム。「ホタル」「生命のシンバル」「花火計画」の印象が凄まじすぎたものの、正直「バク」~「メテフィラ」辺りの小難しい作風はよくわからなかったので、もしかしたらアルバム全体としてはそんな気がする…だけなのかもしれないけど、このアルバムからは何かこみ上げる衝動を感じた。今までを懐古した上で刹那さも決意も受け入れている境地に達したというか、生きることを全肯定してくれている気がするような。年を重ねるたびにますます響く名盤

執筆:2017/2/5

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