アルバムレビュー(改)
Acid Black Cherry
『BLACK LIST』

Acid Black Cherry、1stオリジナルアルバム。

No. タイトル
1. sins
2. 少女の祈り
3. SPELL MAGIC
4. scar
5. 愛してない
6. Bit Stupid
7. 楽園
8. Black Cherry
9. Murder Licence
10. 冬の幻
11. DRAGON CARNIVAL
12. Prologue End
2008年2月20日発売 avex trax 59分30秒 ★★★★☆

シングル「SPELL MAGIC」「Black Cherry」「愛してない」「冬の幻」収録。Janne Da Arcが07年に各メンバーのソロ活動展開と活動休止を発表し、ボーカルのyasuのソロプロジェクトとしてこのバンドが結成された。5月にお披露目シークレットライブを決行したのち、7月にメジャーデビュー。作詞作曲・編曲は全てyasuが本名の林保徳名義で手掛けている。

 

Janneよりも攻撃的なロック

Janne Da Arcは人気上昇と共にヴィジュアル系のメイクを止めてほぼ脱V系していたが、こちらではバリバリにV系メイク復活。歌詞も過激なものが多く非常に攻撃的なロックサウンドが鳴り響くヘビーな世界観が示されている。ジャンヌっぽいと思われたくないというコンセプトで活動をスタートさせていたんだが、ジャンヌも初期はバリバリV系ロックバンドだったので、めちゃくちゃポップバラードな「振り向けば…」でO社1位を獲りかけるぐらい路線が変わってしまって改めて心機一転したかったんだろうか…やっぱり。壮大なロックバラード「冬の幻」やモンハンをテーマにした遊び心溢れる「DRAGON CARNIVAL」といったジャンヌ流れのリスナーでも入っていけそうな曲もありつつ、エロティックな歌詞でギターやら管楽器やらが激しく鳴り散るシングル「Black Cherry」がそのまま代名詞ソングで基本線。「冬の幻」「DRAGON CARNIVAL」がこのアルバムで一番好きだな…と思った俺はAcid Black Cherryに向いてないんじゃないかという気がするけど…。「十字架」や「神様」みたいなワードが飛び交うヘビメタキタエリな濃い世界観は好きなので全体的にはハマっていった1作だった。

しかしABCのデビューが07年。執筆当時が2015年。もうすぐABCが活動開始して10年経つのか…。もうジャンヌからこっちに流れた人よりも、ジャンヌは知らなくてABCが普通な世代の方が多かったりするのか?

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