「TRICK 劇場版」感想

02年公開。00年・02年に放送され、深夜放送ながらカルト的な人気を誇り、仲間由紀恵・阿部寛のブレイク作となった連ドラ「TRICK」の劇場版。連ドラレギュラー陣も出演した他、主題歌も初代ドラマと同じく鬼束ちひろ「月光」が起用された。




あらすじ

300年に1度災いが起こると言われている糸節村。売れないマジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)は「誰にも顔を知られていないから」という理由で、村人の神崎(山下真司)・南川(芳本美代子)から村の祟りを沈める神様を演じてほしいと頼まれ、大金に目が眩んで協力することに。また、時を同じくして上田(阿部寛)は高校時代の同窓会で同級生が殺害されたことをキッカケに埋蔵金の存在を知り、著書の取材のために糸節村へ訪れることに。偶然居合わせた2人は糸節村に埋蔵金があることに気付き結託するが、奈緒子の他にも神様を名乗る人物が3人存在し、偽物は次々と「本物の神様」に殺されていく事件が発生し…?

感想

TVドラマ版をあまり知らなくても楽しめた

正直「TRICK」のTVドラマ版は見た事がなく(当時小3、夜11時は寝る時間だった)、Huluで配信が始まったので試しに観てみるかという勢いであんまり知らずに視聴してみた。まあTVで何度もネタにされている(紅白歌合戦でも仲間と阿部が共演する度にTRICKネタになる)上に、にゴールデンでやっていた新作SPはちょっと見たことがあったので、話の流れがだいたい

山田が売れずに家賃を払えない→学者の上田が胡散臭い話を持ってくる→金に釣られて怪しげな村に行くことに→超常現象じみた殺人事件が発生→刑事が来るが役立たず→まるっとお見通しだ!→解決するも犯人が自殺したりして大金がパーに→振り出しに戻る

ということはあらかじめ把握。また、映画冒頭でそれぞれのキャラの関係性が簡単に紹介される、某アニメ映画の「俺は高校生探偵工藤新一…(以下略」ばりの親切仕様だったので、TVドラマそんなに知らなくてもこの様式美だけで十分楽しめたので良かった。

絶妙なバランス

事件自体はけっこう容赦ない展開で犯人も全滅するバッドエンドを迎える重さではあるんだが、堤幸彦の作風らしく登場人物が終始ふざけたギャグを連発するのでストーリー全体ではそんなに暗くならないという。これが「TRICK」の持ち味か…。山田と上田の掛け合いや、一つ一つの謎や仕掛けを理屈で次々暴いていく爽快さは面白かった。どうにもサクッと軽いノリで人が殺される演出は好きになれなかったけど、こういう作風だと慣れればまあ。

事件とおふざけ、どっちかの要素がどちらかを押し潰さない絶妙なバランスで楽しめたし、適度に濃い世界観は見応え十分。カルト人気を誇るのも頷ける作品だった。

★★★★☆




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