「リモコン」 

私の名前はミホ。ただの女子高生をやっています。…そして、またの名を。

「トーオルーン!もっとユタカとお話しましょうよ~!」
「うわあぁぁう!」
「…ユ、タ、カ?」
「ひっ…!」

「もう3分経ったわよ!トオルさん困ってるじゃない!!行くわよ!」
「わあああぁぁぁごめんなさいいいいいいぃィ」

リモコンって呼ばれてます。

―――――。

 

「っててててて…、痛いですよぉ~ミポリン~!」
「全く…あんたがトオルさんにベタベタしすぎるからよ。」
「だ、だってっ」
「だってじゃないっ!」
「ごめんなさいっ」

この腐れ縁の暴走娘ユタカの操作係という意味での「リモコン」です。

 

「だいたい、なんでそんなにトオルさんにひっつくのよ?」
「あ、い、いや、それはですね…」

「ユタカがトオルンとベタベタしてたら、いつもミポリンが迎えに来てくれるじゃないですか」

…っ!

「そ、そんなのトオルさんの時じゃなくてもいつも一緒じゃない」
「でもトオルンの時はいつもムキになって連れ去っていってくれますよ?」

そ…、それは、トオルさんが気の毒だからなわけで。…たぶん。

「いつもムキになってくれるミポリンは可愛いですよー」
「…んなぁっ?!」

なっ何言い出すのよ、この子っ。

「あれあれー、顔赤いですよー?」
「えっそっそんなわけ、ないじゃない!」
「でもユタカ、そんなミポリンも好きですよ」

いつものテキトーそうなノリでさらっと私に言う。あれ、でも何だろう、こんな事を柄にもなく言うユタカはちょっぴり可愛く見える。ユ、ユタカのくせにっ。

…あーっ、もう。調子が狂うわねっ。

「もう、帰るわよー。ユタカ!」
「はいはいー」

トオルさんと3人で帰るのも楽しいけれど、ユタカと2人はやっぱり、ちょっぴり格別。いつも通りの日々。

 

私は、「リモコン」って呼ばれてます。

 

 

「…どっちがリモコンなんだか…。」

 


★あとがき★

Aチャンネルの原作を読み進めるたびに、ユタカとミホの関係って実はこうなんじゃないかなーと思うようになってきました。ミホはユタカの事が気になってしょうがないのです。で、ユタカはミホの考えてることをよく分かっています。

で、更にこの2人の様子を後ろから眺めててちょっとニヤニヤしているトオルを想像するのも楽しいです(笑)最後のセリフもトオルっぽいかなと思って彼女のセリフということで付け足しました(ニヤニヤ)

せっかくストパン1作書いたし、せっかくネタが降ってきたのでこの勢いで書いちゃえ!っつーことで奇跡の2作連続執筆。アレはけっこうに気合い入れて書いた作品だったので少々雑になったかもしれませんが…。今のとこ自己満レベルでは非常に満足です。←

2作書いてて、やっぱ自分は甘々な雰囲気が好きなんだなーと改めて実感できたのもまたよかったです。

戻る。