名曲語り 第0001回
『夢のチカラ』/上戸彩

立ち上げてみたこの企画では柊朱雀が選ぶ、思い出込みでこれまで聴いてきた名曲を新旧問わず振り返ろうと思っている。しかしいきなり1回目で地味な選曲だなおい…と思うかもしれないが、この曲がリリースされたのはちょうど俺が再び音楽を聴き始めた05年春である。

96年〜00年までシングルをMDに焼いて聴きまくっていたものの一時期完全に熱が冷めてしまい、01年〜03年はまともに中程度のヒット曲すらリアルタイムの記憶に残っていない。04年はJ-POPレンタルはそこそこ再開したもののまだ断片的だった(上戸彩で言うと紅白に出場した『愛のために。』を知らなかった)。05年春からはエンジンがかかってMステを毎週録画、シングルアルバムも大量にレンタルし始める。そんな本格的に音楽バカへの序章リスタートの時期に上戸彩がMステで歌っていたのがこの曲だった。

タイアップはドラマ「アタックNo.1」EDテーマ。EDて。OPは確かデビュー直後の福田沙紀があの有名な「アタック〜アタック〜ナンバーワーン♪」をカバーしていたような…。そして上戸さんはこの前にも「エースをねらえ!」の実写版もやってて連続で何か頑張ってんな…と思ってた記憶が。個人的にはこれより後の「アテンションプリーズ」「下北サンデーズ」といった出演ドラマが個人的に続けてよかったので上戸さんは好きな女優の一人になっていった。

曲はミディアム調の応援歌。作曲は4作連続だった織田哲郎に代わり高見沢俊彦が担当したが、まさにキーや曲展開がたかみーカラー一色。最初はそこそこ高めぐらいで始まるものの徐々にBメロ辺りで高音限界になり、ラストサビでは転調に次ぐ転調音程の限界を突破。2度のMステの生歌でもかなり「音痴じゃね?」と思えてしまうほど危なっかしかったぞ…。これは上戸さんがどうというよりたかみーが自分の色を濃く出し過ぎたんだけども。この翌年にアルバムでTHE ALFEEがセルフカバーしたのを聴いてみるとなるほど確かにハマりまくっていた。しかし、俺としてはこの高音崩壊寸前な感じが小室リスナー世代としてはたまらんのだ。某DNA崩壊の人には敵わないけど。儚げな感じが出てるし、カラオケで歌い切ると気持ちいい。

あと曲の節々で鳴り響きまくるギターサウンドがめっちゃかっこいい。This is Takamiy

 

売上はオリコン初登場7位、初動3.0万枚で8.5万枚セールス。『愛のために。』『Pureness』に続く3番手。歌手として最後のトップ10入りになってしまったので上戸彩の代表曲といえばこの3曲…かな?

 

詞 ★★★★☆(その夢を叶えたい〜のサビは意識せずとも残る)
曲 ★★★★☆(気持ちいい)
限界突破度 ★★★★★(This is Takamiy)
アタックNo.1度 ★★★★☆(あの曲は後輩の新人にMステで歌わせて自分は応援で出演という徹底プロモーションっぷり)
当時の想い出度★★★★★(やはり05年当時中2)

 

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