平野綾 シングルレビュー

祝・1stアルバム発売!!というわけで、久々に通常版でお送りするのは平野綾。まさか購入するまでになるとはねぇ。デビューから2年、気になり始めてから購入に至るまでの歴史も含め振り返っていこう。

1stシングル Breakthrough
06年3月8日発売
3番手ヒロイン役で出演した美少女恋愛ゲーム『ふぁいなりすと』OPテーマでデビュー。C/W「一番星」がEDだったが、1stアルバム発売にあたってこのタイアップは無かったことになったらしい。曲目リストにタイアップがある曲は全部明記されてるのにこの曲だけなかった。この頃は方向性全然違うというか、18歳でアイドル的な売り方をしていたのか声もアニメ声かっこよさげなタイトルだが直球アニメアイドルポップ。後追いで聴くと間違いなくこの違いに驚く。1stアルバムでは黒須勝彦の編曲によってリアレンジ&再録音されてバンド調に変貌して今でも違和感なく聴けるようになった。
★★★☆☆


2ndシングル 冒険でしょでしょ?
06年4月26日発売
アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』OPテーマ。本編の異常な完成度の高さが話題になってアニメも大ヒット。この曲も初登場10位、初トップ10ヒットした上にロングヒットまでして初動1.3万枚から累計6万台まで伸ばした。前年まではテニスの王子様、ネギま!が既にトップ10にランクインするようになったとはいえ1週激落コースの超初動型が大半だった中この伸ばし方は驚異的だった。というわけでやはり平野綾の曲で一番知名度のある曲はこの曲なんじゃないだろうか。まだアイドルポップだが歌声はアニメ声から愛内里菜っぽいパワフル寄りな声に変わった。ていうかこの頃の地声、アニメ声で通していたので顔のアイドルさを除けばまんま愛内里菜…。1stアルバムでも別にロックっぽくリアレンジされることもなかったし今とはやっぱり違うなぁ…とは思うけどやっぱり平野綾と言われるとこの曲が真っ先に浮かぶし一番聴くと安心するかなぁ。
★★★★☆


3rdシングル 明日のプリズム
06年9月6日発売
ハルヒ関連の参加シングルを挟んでリリース。タイアップ一切無しで初登場13位を記録した。単体での人気は掴めたと思われたが本人名義での歌手活動はこれ以降1年停滞することに…(キャラ名義のリリースはあった)。アイドルポップ路線はそのままに勢いあるロックサウンドで爽快な一曲。1年後の路線転向の橋掛けにはなってそう。とはいえ顔とキャラは06年時のまんまだったので映像で見ると違和感ありまくりだったけど。曲だけ聴くとアルバムでも違和感なかった。あとこの数ヶ月前の参加シングル「涼宮ハルヒの詰合」がトップ10入りしたときに出演した『HEY!HEY!HEY!』で初めてあ〜やを見た。まあこのキャラと喋り方だったから「うわ、声優だ〜」という第一印象であったが、ダウンタウンにあだ名をつける(マツモティーヌ大佐事件)など凄まじいトークを展開していったのでインパクトは残した。まさかこの2年後にFC会員になるとはね…。
★★★☆☆

C/W ヨロコビの歌


4thシングル LOVE★GUN
07年10月10日発売
キャラ名義リリースを挟んで1年ぶりに歌手活動再開。「もってけ!セーラーふく」が15万枚を超える驚異的ヒット、アニメ『らき☆すた』も大ヒットしてますます知名度が上昇したところのリリースで初登場6位を記録。谷間週だったとはいえ00年代以降の声優でトップ10入りとなると水樹奈々に続いてぐらいになる。この曲はたまたまレンタルにシングルが置いていたので、この1年でそっちの世界に入ってしまったのとそういや曲ちゃんと聴いてないよなということで曲聴かずに借りてきたんだが予想外によかった。完全に路線転向してUKロック風味のパンクロック。とにかく勢いがあって聴くと元気になる。ビジュアルも思いっきり子供っぽかった黒髪アイドル顔から茶髪に染めて一気に美人に変貌した。あまりにもよかったので「声優でもこの人は応援してもいいかもな」とは思い始めていた。
★★★★★

C/W GLITTER


5thシングル NEOPHILIA
07年11月7日発売
1年間のブランクから3ヶ月連続リリースを決行。前作で応援してみようかなとは思い始めていたものの、結局以降はレンタルに並ばなくなったのと購入にしてもDVDが強制的について1800円は高かったので後2枚ともリアルタイムで聴くことはなく、トップ10ヒットも結局前作だけだった。ロックサウンドが鳴り響くこれまでの中では最もハードな曲。だいぶポップな感じはするけど。かっこよくて聴きこめる名曲だが、他のシングルに比べたらインパクト薄いかな。
★★★★☆

C/W forget me nots...


6thシングル MonStAR
07年12月5日発売
3ヶ月リリース3発目。店頭では手に取ってみたものの買わずだったが、次回作で完全にはまって後追いで購入した。テクノサウンドのアップテンポだが、全く知識がない俺から言うとテクノというとPerfumeみたいなボーカルにエフェクトをかける中田ヤスタカワールドが真っ先に連想されてしまいこれだとテクノ"風"に聴こえてしまうんだけど…実際はどうなんだろうか。ジャケ写も含めてちょっと奇抜な感じがしたが、やっぱりアップテンポの方が盛り上がって好き。
★★★☆☆

C/W ラブソング


7thシングル UNNAMED WORLD
08年4月23日発売
アニメ『怪人二十面相の娘』EDテーマ。2年ぶりのアニメタイアップ。DVD付がなくなって値段が元通りになったこともあって、曲一切聴かずで初の購入に踏み切った。物凄いデンジャラスな買い物だったけど期待を裏切らずに曲は本当によかった。爽快なアップテンポナンバーでイントロのギターから鳥肌モノ。完全に購入ファンに。その割にアニメの方はまさかの初回リタイアだったんだけど…。ジャケ写だけで見ると「LOVE★GUN」から急に美人になったけど今回短髪にしたあ〜やが最高に美人。PVもいい。トータルで含めても1番好きだ。
★★★★★

C/W Maybe I can't good-bye


コラボシングル 涙 NAMIDA ナミダ
08年10月8日発売
アニメ『ヒャッコ』EDテーマ。2連続の出演アニメタイアップとなった。1stアルバムがトップ10入りしてブレイク直線まっしぐら、肝心の一発目…で何を血迷ったのか、つんく♂に曲を依頼。このアニメの音楽監督がつんくだったのでその流れかと思われるが…。これでコラボの賜物になるのならいいけど残念ながら何の捻りもないつんく王道のアイドル歌謡。TOKIOに提供していつもより売れたなんてことがあったが(99年『みんなでワーハッハッ』)時既に08年。一気に売上げが激減してしまった。そもそもTOKIOのときといい、この人の楽曲提供はアーティストの個性を何も考えてない自分の王道をそのまま押し付けてるものばかりのような…。確かに他のつんく曲に比べてノリがいいので結局リピートしたが、これぐらい勢いがある曲が作れるのなら℃-ute辺りにも作ってやれよとも思った。結局ファンからは散々な意見で、売上が下がり正規のシングルにカウントされない挙句に2ndアルバムからも外されるというとにかく散々っぷりに。ツアーでは披露されており、ライブDVDでは生バンドVer.の演奏が聴けた。このバージョンでのCD版が聴きたい。
★★☆☆☆

C/W WIN
C/Wまでつんく。しかもこちらではハロプロの名アレンジャーとして名の高い鈴木Daichi秀行氏を起用。

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