アルバムレビュー(改)
吉田山田
『吉田山田シングルズ』

吉田山田シングルベスト。これまでのシングルA面全10曲に加えて新曲「逢いたくて」を収録

01. 日々
02. 魔法のような
03. ごめん、やっぱ好きなんだ。
04. メリーゴーランド
05. カケラ
06. 約束のマーチ
07. 夏のペダル
08. ツボミ
09. 涙の海
10. ガムシャランナー
11, 逢いたくて
2015年1月1日発売 ポニーキャニオン 52分36秒 ★★★★★
吉田結威と山田義孝の2人組アコースティックユニットとして結成。09年に「ガムシャランナー」でメジャーデビューし、13年に発表した「日々」がNHK「みんなのうた」タイアップで一躍話題になり、各種テレビ番組に出演しまくるなどの反響を巻き起こすヒットになった。その「日々」が話題になっている最中での絶妙なタイミングでのベスト盤リリース。
 
全シングル収録の入門編ベスト
最新シングルの「日々」からデビューシングル「ガムシャランナー」まで、全シングルA面を最新曲から遡って収録。再生一発目で「日々」が聴けるので、「日々」で気になって手に取ってみたリスナーにとってはありがたい構成の超入門編ベスト。全11曲、シングル全部追っても52分36秒と短めの時間でコンパクトに聴けて、重量級ベストが目立つ昨今ではそうそうこういうのを待ってたんだよ!的なまさにお手軽感満載のベストアルバムである。
 
「日々」だけじゃない…絶品のポップスユニット
「日々」がかなりの泣きうたアコースティックバラードだったのでそういう弾き語り系のユニットなのかな…と思っていたら、2曲目の「魔法のような」からは爽やかなバンドポップスが展開。むしろその路線がメインで「日々」が初のバラードだった模様。シンプルかつ聴き手をグイグイ掴んで離さないメロディー、バンドサウンドに爽やかさ。デビュー曲の「ガムシャランナー」から一発で耳に残るインパクトもあるし、なんで今まで売れなかったんだろう…と本気で思うほど勢いにも満ち溢れている。かといって「日々」がイレギュラーな楽曲なわけではなく、それまでの吉田山田の親しみやすさが籠った名曲だし、2曲目からも劣らない良さで違和感なく引き込まれていった。ふと手に取って大きな好感触、予想以上に名曲揃いのベスト盤
まさに好みど真ん中な万人ウケポップス揃い。「日々」だけじゃ勿体ない!ことがビシバシとわかった一作だった。 早速2015年最初のマイブレイク…!?

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