アルバムレビュー(改)
TRUSTRICK
『Eternity』

TRUSTRICK1stアルバム。

01. Ever Blue
02. If -君が行くセカイ-
03. ATLAS
04. wonder
05. TRICK or HOLIC
06. 恋人
07. 君が居る未来のために
08. Kissing
09. Calico
10. Jealousy Jelly
11, as one
12. beautiful dreamer
2014年6月25日発売 コロムビア 50分9秒 ★★★★☆
女優・神田沙也加と元ロックバンド猫騙ギタリスト・Billyの2人で結成された。神田沙也加は02年にSAYAKAとして大々的にデビューするも05年に活動休止。そして06年に本名で活動再開、舞台で女優活動をこなしながら11年に10周年記念アルバムをリリース(母親の松田聖子と一緒に紅白にも出演)、12年には単発ユニットSilent Lilyでシングルを出すなど徐々に音楽活動を再開していた。その過程で知り合ったのが当時バンドを脱退して新たな音楽活動を模索していたBillyだったらしい。14年4月にデビューが発表され、今作が初のCDリリースになった。
 
神田沙也加の本格的な音楽活動が遂に
神田沙也加は元々02年に歌手SAYAKAとしてデビューしており、松田聖子の娘と猛プッシュしてデビューシングルはそこそこヒット。しかし予算かけた割に売れなかったのかその後はブランクが空きまくり、シングル4枚とアルバム1枚を出して05年には活動凍結してしまっていた。その後活動再開するも歌手としてはどれも単発的な活動。このTRUSTRICKがSAYAKA時代以来、9年ぶりの本格的な音楽活動になった。映画「アナと雪の女王」でも主人公の吹き替えを担当し、ソロで歌った関連曲が軒並みヒットして紅白にも2度目の出場をするほど存分に歌唱力を発揮した2014年。アナ雪で神田沙也加の歌声に惹かれたリスナーを誘うにはまさに絶品のタイミングだったというか…。もっと神田沙也加の歌声を聴きたい、とこのユニットを手に取ってみたら大当たりだった。
 
透き通るクリアな歌声に、ゴシック風味な気持ちいいJ-POP
神田沙也加の歌声がとにかくたまらなく心地良い…。…と、「アナ雪」で音楽番組に出まくってた時から思っていたけど、あの歌声がそのままに。TRUSTRICKの方向性もちょっぴりゴシックでライトにロックで、沙也加さんの透き通るクリアボイスがしっとりじんわり。ガルデモよろしくな(イントロで「Crow Song」思い出した)軽快ロックな「wonder」とか、夜空に聴きたいバラードな「君が居る未来のために」とか、ガーリーにエレクトロな「Jeakousy Jelly」、爆音ゴスロリ風ミディアムバラード「ATLAS」と曲調もちょっぴりゴスロリな世界観の中で幅広いし、大まかな軸は全部J-POPなので聴きやすくて、とってもたまらない。沙也加さんの歌声のためにあるユニットといっても過言じゃないぐらい耳に澄み渡るアルバムだった。シングルを切っていないのでこの中で一番強い曲はどれ?と言われたら案外答え辛いけど、これでシングル級の名曲が出てきたら凄いことになるかも。
 
沙也加さんの声が聴けて、ちょっぴり変わったJ-POPを楽しめる1作。
沙也加さんの御声と曲の世界観がとても良かったので、そのままもっとインパクトのある楽曲が出れば…。今後の活躍に楽しみが尽きない!

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