アルバムレビュー(改)
SCANDAL
『BABY ACTION』

SCANDAL、3rdオリジナルアルバム。

No. タイトル
1. GLAMAROUS YOU
2. その時、世界はキミだらけのレイン
3. LOVE SURVIVE
4. Sparkling
5. BURN
6. アップルたちの伝言
7. 東京スカイスクレイパー
8. Pride
9. ハルカ
10. スキャンダルなんかブッ飛ばせ
11. Very Special
12. one piece
2011年8月10日発売 Epic Records 52分53秒 ★★★★☆

シングル「スキャンダルなんかブッ飛ばせ」「Pride」「ハルカ」「LOVE SURVIVE」収録。前年11月のガールズロックカバーアルバムを経てのリリース。

 

カラフルなかっこかわいいガールズロックの決定版

いきなり昭和歌謡寄りのロックカバーアルバムを作られ、THE 昭和歌謡!な「スキャンダルなんかブッ飛ばせ」が出た時にはどうなってしまったんだ…と戸惑ったが、そっち方面に振り切ることはなく安定のポップロックアルバム前作が可愛いポップ方面に行き過ぎたので、そのノリをベースにしてかっこいいロックな要素も取り入れましたって感じ。当時のシングルはとにかく路線が安定せず、先述の昭和歌謡風シングルといい、「瞬間センチメンタル」の次作っぽい「Pride」、飛び抜けてスッキリポップな「ハルカ」、シンセまで取り入れてむしろOPEDの放課後ティータイムみたいになっちゃった疾走ロック「LOVE SURVIVE」色々方向性を行脚したが、結果的にはSCANDALの中でも一番幅を広げられた時期になったので良かった…のかもしれない。ラストを飾る友情バラード「one piece」も某同名ジャンプアニメの主題歌にして差し上げるべきなぐらいの名曲。ロックなサウンドの力強さや、色々な路線によるカラフルさも健在。ビジュアルの可愛さを魅せつつガツンとしたロックバンドサウンド、かっこかわいい系ガールズバンド(そんな括りだったのかよ)なSCANDALのイメージに一番忠実なアルバムだと思う。

また制作環境としては、前作以上に単独作詞が減って作家との共作が増えたものの、「Very Special」では初の自作(編曲は川口圭太,SCANDALの共作名義)にチャレンジしていて着実な一歩が。当時はバンドカラーが定まらずにずっと模索している印象があったけど、結果的にこの時期があってよかったんだなとも思った。

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