アルバムレビュー(改)
Perfume
『Perfume ~Complete Best~』
Perfume、1stオリジナルアルバム。
No. タイトル 1. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル 2. リニアモーターガール 3. コンピューターシティ 4. エレクトロ・ワールド 5. 引力 6. モノクロームエフェクト 7. ビタミンドロップ 8. スウィートドーナッツ 9. ファンデーション 10. コンピューター ドライビング 11. Perfume 12. wonder2
2006年8月2日発売(1万枚限定盤)
2007年2月14日発売(通常盤)徳間ジャパン 50分48秒 ★★★★☆ 1stアルバムにして初期シングルベスト。ぱふゅ~むからPerfumeに改名し、中田ヤスタカがプロデューサーとして関わりだして以降のインディーズ時代のシングル3作、メジャー3枚のシングルA面&C/W、新曲「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」を収録。06年に1万枚限定でリリースされたが、07年のシングルリリースの際に再発された。ブレイク後に注目されてからは「無名時代のベスト」と呼ばれるようになり、先述通り1万枚限定だったので、「Complete Best」というタイトルといい本当はこれで終わりだったんじゃないかとも…。
Perfumeの原点? 電子音+アイドルポップス時代のベストこれ1枚でブレイク前の曲を一気におさらいできるお手軽決定盤。「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」は当時ニコニコ動画でもアイマスのMAD動画が作られ大人気だったので、ニコニコ黎明期のユーザーには馴染み深い1曲でもあるんじゃなかろうか。初期というだけあって「ポリリズム」以後とは全く路線が違い、テクノサウンドがバキバキ鳴ってる感は皆無で、ピコピコ可愛く鳴ってる風なアイドルポップスが中心。単純にアイドルポップとしても気持ちいいし、このピコピコ鳴ってるのがけっこうクセになる。歌メロが多くて、割とブレイク後のPerfume楽曲よりもカラオケで歌えそうな曲がたくさんあったり。「リニアモーターガール」のサビで終始「リニアモーターガール♪」連呼でピコピコ駆け抜けるのはブレイク後の08年に初めて聞いた時「なんだこれ…」と思ったけど、今思えばこれがきゃりーぱみゅぱみゅの前身か…と2015年(執筆当時)になって新たな発見があったりも。
「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」に加えて、「エレクトロ・ワールド」を筆頭に2~4曲目の「近未来三部作」シングルも「ポリリズム」以降のシングルに引けを取らないぐらいに名曲。世界デビューまでしてしまった現在では「…誰?このグループ?」と思われかねないものの、アイドルソングを歌っていたPerfumeが気になるなら聞いておくべきな1作。これはこれでガンガン攻めすぎずで落ち着いているし、アイドルソング好きにとってはこれぐらいのバランスが丁度良かった。