アルバムレビュー(改)
流田Project
『流田P』
流田Project、1stアニソンカバーアルバム。
No. タイトル 原曲 1. 総帥のテーマ 2. only my railgun 2009年 fripSide(とある化学の超電磁砲) 3. JOINT 2007年 川田まみ(灼眼のシャナ) 4. Re-sublimity 2004年 KOTOKO(神無月の巫女) 5. Real Force 2009年 ELISA(とある化学の超電磁砲) 6. LEVEL5 -Judgelight- 2010年 fripSide(とある化学の超電磁砲) 7. 悲しい星座 2010年 fripSide 8. God Knows... 2007年 ENOZ(涼宮ハルヒの憂鬱) 9. Super Driver 2007年 平野綾(涼宮ハルヒの憂鬱) 10. 旅の途中 2008年 清浦夏実(狼と香辛料) 11. 君の知らない物語 2009年 supercell(化物語) 12. only my railgun ~総帥リミテッド~
2010年12月1日発売 ジェネオン・ユニバーサル 50分33秒 ★★★★☆ 動画サイトへの投稿で話題になっていた流田Projectの初カバーアルバムCD。09年にニコニコ動画・YouTubeに覆面バンド姿で「Don't say "lazy"」「only my railgun」「君の知らない物語」をロックバンドカバーするスタジオライブ映像を投稿し始めて活動スタート。これがじわじわと人気になり、今作でジェネオンユニバーサルよりメジャーデビューとなった。また制作にはfripSideの八木沼悟志がサウンドプロデューサーとして関わっており、曲名に出てくる「総帥」とは彼のこと。
アニソンバンドカバーアルバム第1弾シンプルなロックバンドカバーアルバム。しかし電子音×女性ボーカルの原曲が多いので、いわば真逆のロックサウンド×男性ボーカル(キー下げ)によるリアレンジは新鮮。特に「only my railgun」「LEVEL5 -Judgelight-」は(本人映像を考えなければ)カラオケで歌いやすいキーとテンポになっているので女性キー無理な人にもオススメ。軽音系学生バンドにも当時人気があった「君の知らない物語」、元々疾走ロックだった「God Knows...」「JOINT」は純粋にすげえかっこいい。こういう原曲のイメージに沿いながら一癖二癖も加えた凝ったカバーは大好きなのでストライクど真ん中の1作だった。純粋にアニソン×バンドカバーの面白さを知れるアルバム。
選曲も今になっては時代を感じるものの、2010年当時では旬な最新アニソンヒットばかりだった。八木沼が関与しているからかfripSide&とある関係の曲が多かったり、総帥リミテッドと称して収録曲を八木沼シンセを加えて2度収録したり、アニメタイアップでもないfripSideが同日に出したアルバム収録曲「悲しい星座」までカバーしているのは流石に大人の事情を感じまくりだけども…。これに曲数を割くのなら個人的にも流田Projectを知るキッカケになった「Don't say "lazy"」カバーを聞きたかったぜ(後にも一切収録されていないので権利問題?)。とはいっても有名どころを押さえてはいるので、ぱっと流田Projectを知るにも最適だと思う。