アルバムレビュー(改)
miwa
『guitarissimo』
back number、2ndオリジナルアルバム。
No. タイトル 1. ありえない!! 2. don't cry anymore 3. friend ~君が笑えば~ 4. 春になったら 5. hys- 6. オトシモノ 7. Dear days 8. 醒めない夢 9. chAngE 10. めぐろ川<strings version> 11. ハルナツ 12. リトルガール 13. 僕らの未来 14. つよくなりたい
2011年4月6日発売 ソニー・ミュージックエンタテイメント 66分15秒 ★★★★☆ シングル「don't cry anymore」「リトルガール」「chAngE」「オトシモノ」「春になったら」、C/W「めぐろ川」(ストリングスバージョン)を収録。いきなりドラマ主題歌に抜擢されたシングル「don't cry anymore」で大々的にデビュー。そこからほぼ1年での1stアルバムになった。トップ10入り作品はアニメタイアップの「chAngE」しかなかったが、アルバムではいきなりO社1位スタートを飾った。この当時20歳。
どこまでも自然体なギターガールポップス新世代ギターガールを謳い文句に売り出されたデビュー当時の初アルバム。デビュー曲「don't cry anymore」とアニメタイアップでヒットした「chAngE」は決意系シリアスロックでレーベル先輩のYUIみたい…というか明らかにYUIを意識した売り出され方だったけど、実際に聞いてみると正直YUIとそんなに似てなかった。アコギとバンドサウンドを活かした万人ウケポップス。適度でポップで適度に爽やか。「春になったら」「リトルガール」の突き抜けた爽やか感は今現在でもmiwaの中でトップクラスの存在感だし、「醒めない夢」「僕らの未来」のようなバンドサウンドで落ち着いて聞かせる感じもいい。歌詞も強い決意を中心に歌っているわけではないし、自分自身を吐き出してるわけでもない。強気な言葉もあれば可愛げにラブソングもある、ナチュラルに可愛いガールポップスなアルバムである。この取り繕ってないナチュラルな明るさがいい。本当に珍しいぐらい個性派じゃないことが個性になっているので、このアルバムをとりあえず嫌いって人はいないんじゃないかと。
あとヴィジュアルもこの頃から天然可愛い。普通に可愛い女の子が普通にポップな曲を歌うだけでこんなに魅力的になるなんて…。この当時から恵まれた素材が活かされていたと思う。