アルバム感想(仮)
上木彩矢
『Secret Code』
上木彩矢、1stオリジナルアルバム。
No. タイトル 1. Communication Break 2. ピエロ 3. もう君だけを離したりはしない 4. Secet Code 5. Bounce, Bounce, Bounce 6. プライド オブ プレイス 7. 夏のある日 8. I Sing This Song For You 9. 傷だらけでも抱きしめて 10. Believe in YOU 11. Can't stop fallin' in LOVE 12. Changing The World 13. フレンズ
2006年7月12日発売 Being GIZA 51分58秒 ★★★☆☆ シングル「Communication Break」「ピエロ」「もう君だけを離したりはしない」収録。06年3月にビーイング期待の新人として大々的にデビュー。2nd「ピエロ」ではB'zの全面バックアップを受け、3rdはコナンEDタイアップというビーイング内でも破格の待遇を受け、1stアルバムからいきなりトップ10入りヒットになった。
女性ロック、しかしサウンドが…。ビーイングGIZA系の名前が通じた歌手と言えばこの人か宇浦冴香が結局最後だった気がするが、久々の大型新人なだけあって90年代ビーイングっぽい風味な売れ線キャッチーロック路線。適度にパワフルな歌声で久しぶりに女性ロック系の歌手が来た!相川七瀬以来!(※執筆者比)と感じたのもインパクトがあった。B'zのみならず大野愛果、葉山たけしという当時のビーイングの最高主砲を投下しまくっているだけに、実際にシングル3曲とタイトル曲、「傷だらけでも抱きしめて」辺りはかなり気合い入った勢い。90'sビーイングファンなら聞いて損はない。
ただ…10年経って改めて聴くと、この打ち込みサウンドのショボさがどうしても気になる。ベッタベタしてて安っぽいというか、せっかくの迫力ある歌声がイマイチ伸びきってないっていうか…。後のアルバムで生のギターロックサウンドに目覚めて本領発揮していたので余計にそう感じた。曲自体文句ないし、上木さんの歌声も素晴らしかったので、ここで大きくファンを獲得できなかったのは残念だったな…と改めて思った。
執筆:2016/10/06