アルバムレビュー(改)
GLAY
『BEAT out!』
GLAY、2ndオリジナルアルバム。
No. タイトル 1. More than Love 2. Yes, Summerdays 3. 原色の空 <Cloudy Sky> 4. Trouble On Monday 5. Together 6. 月に祈る 7. 生きてく強さ 8. 週末のBaby Talk 9. グロリアス 10. 軌跡の果て 11. Miki Piano
1996年2月7日発売 PLATINUM RECORDS
エクスタシーレコード
東芝EMI56分40秒 ★★★★☆ シングル「Yes, Summerdays」「生きてく強さ」「グロリアス」収録。元々95年11月にリリース予定だったところ、もう1枚シングル!との声でCMソングとして急遽書き下ろしたシングル「グロリアス」が大ヒット。延期して作り直した今作も初の1位&82万枚の大ヒットとなって一気にブレイクした。前回固定していなかったドラマーもサポートミュージシャンのToshi Nagaiが実質専属ドラマーになって無事固定した。
「BELOVED」前夜、GLAYの本格始動作「生きてく強さ」でGLAY王道の真心・青春系ストレートソングが目覚め、「グロリアス」で一気にブレイクした快心の1作。DEENが『I wish』で始まったのならGLAYの本格スタートもこのアルバムからだと思う。バンドサウンドも一層ワイルドになり、1曲目の「More than Love」から掴みバッチリなキャッチーさにキレのある勢い。声量たっぷりに張り上げて歌い上げる「Together」「奇跡の果て」はGLAYを語る上に欠かせない名曲。これがシングルにならないんだから凄い…。しかしラフなアップテンポロック「Trouble On Monday」や当時JUDY AND MARYのYUKIとコラボした「週末のBaby Talk」では遊び心を見せ、ラストはガクッと力が抜けた異色作なバラード「Miki Piano」…など、力作一辺倒になっていないので爽快に聴き通せる。GLAY始まった!と思わせてくれる上昇気流真っ只中な1作。
執筆:2015/12/01