アルバムレビュー(改)
Galileo Galilei
『パレード』

Galileo Galileiの1stオリジナルアルバム。

No. タイトル
1. 僕から君へ
2. 稚内
3. 18
4. ハマナスの花
5. 四ツ葉さがしの旅人
6. 夜の窓辺と四つ葉のクローバー
7. 夏空
8. フラッピー
9. どうでもいい
10. SIREN
11. 管制塔(acostic)
2011年2月16日発売 SME Records 53分41秒 ★★★★★

10代限定ロックバンドコンテスト「閃光ライオット2008」でグランプリを獲得したのをキッカケに2010年メジャーデビュー。1stミニアルバム『ハマナスの花』がいきなりau×LISMOのCMタイアップという当時鉄板のソニー戦法を大々的に炸裂。続くシングルもアニメやCMタイアップでプロモーションされ、デビュー1年で1stアルバムとなった。

 

青春系爽やかロックバンドの究極系

適度に爽やかなメロディーで適度なバンドサウンド、THE 売れ線!というドストレートな爽やかポップスバンド。コアな路線orオーバーストリングスが全盛な時代の中で凄く貴重なんじゃないかというほど一切奇をてらっていない真っ直ぐなバンドサウンドとポップさ。ボーカルにも嫌味が無く、特段キャッチーにポップポップしてはないけど決して地味ではなく、何度も聞き返してしまう絶妙なバランス感全曲ボーカル尾崎が作詞作曲&バンド名義で編曲ってのも1stアルバムでこれだけ完成してるのが凄い。

そんで歌詞が全体的に青春青春していて、特に高校野球アニメ「おおきく振りかぶって」OPだった「夏空」、実質デビュー曲「ハマナスの花」エバーグリーンなピュアさは眩しすぎる。学生時代が終わった今(2015年当時)ほど日に日に沁みてくるような…。ちょっぴり自分の存在について考えてみたり、葛藤や哲学っぽさに浸ってみたりってのもまさに青春。まあこんな絵に描いたような高校時代は過ごさなかったと思うので記憶の中で美化されたノスタルジーなんだろうけど、この徹底的にピュアで青臭い雰囲気は思わずグッと来てしまった。さすがに「18」で18歳の誕生日を迎えて大人になっていく主人公を描いているのはターゲットを絞りすぎな気がするものの、この曲も余計に戻れない10代を感じさせてくれる。この眩しさがとにかく良い。リアルタイム(当時大学1年)で聴いた時から好きだったけど、年々ますますこのアルバムの輝きがわかるようになってきた気がする。

藍坊主の「ヒロシゲブルー」と並んでSCHOOL OF ROCK!(※言葉のイメージです)な青春バンド2大名盤「ハマナスの花」は2015年現在歴代トップ10に入る名曲。1stからいきなり完成しすぎな感じさえするけど、だからこそ2nd以降では全然違う路線に行ってしまったんかな…やっぱり…。

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