アルバムレビュー(改)
fhána
『Outside of Melancholy』
fhána、1stオリジナルアルバム。
No. タイトル 1. Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~ 2. tiny lamp 3. divine intervention 4. lyrical sentence 5. スウィンギングシティ 6. はじまりのサヨウナラ 7. いくつかの、いくつかのきみとのせかい 8. Paradise Chronicle 9. ARE YOU SLEEPING? 10. ケセラセラ 11. innocent field 12. 君という特異点 [singular you] 13. 星屑のインターリュード 14. white light
2015年2月4日発売 Lantis 70分19秒 ★★★★★ シングル「ケセラセラ」「tiny lamp」「divine intervention」「いくつかの、いくつかのきみとのせかい」「星屑のインターリュード」収録。元々別のバンドで活動していた佐藤純一(キーボード)、yuxuki waga(ギター)、kevin mitsunaga(サンプラー)がTwitterでの交流をキッカケに結成し、ゲストボーカルとして起用したtowanaを正式にボーカルとしてメンバー入りさせて現在の形になった。13年のシングルデビューから4作連続でアニメタイアップ起用とプッシュされ、2014年アニサマにも初出演。今作で初のO社トップ10入りを記録した。
どこまでも突き抜ける女性ボーカル×キーボードサウンドfhánaが主題歌手掛けたアニメは1作も見てなかったけども、アニサマで聞いた「いくつかの、いくつかのきみとのせかい」が良すぎたので手に取ってみた。そのアニメタイアップシングルでの期待を裏切らないキーボードサウンドを活かしたキャッチーでストレートなポップス。サウンドも気持ちいいんだけどtowanaのどこまでも伸びていくようなハイトーンな歌声が曲にたまらなくマッチしていて、ひたすらに開放感たっぷり。1曲目の「Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~」の底無し明るさっぷりから早速持っていかれた。「divine intervention」みたいな疾走ロック系の曲もたまらない。まさに風が突き抜けるような爽やかさ。「星屑のインターリュード」「white light」が特に長尺で70分を越えてしまったのもこの耳通りならご愛嬌。1作目にして大いにハマってしまった。
一度聴いたら耳に残るほどキャッチーな曲揃いで、とても耳触りが気持ちいいので女性J-POPが好きなら間違いなしの1作。特にサウンドと路線的に90年代ヒットチャート音楽が好きな人には何かしら感じるところがありそう。キーボードサウンド×女性ボーカル、やっぱり鉄板すぎる。下記の視聴で少しでもワクワクを感じたら迷わず手に取ってほしい。
それにしてもこのfhánaというバンド、キャッチーな音楽性といい、元々別々に活動していたミュージシャンが集結した経緯や制作集団っぽい佇まいがなんかビーイングっぽい感じがする気がする。この2015年では他に無い存在感だと思うので、どこまで活躍していけるのかこれから楽しみだな。