アルバムレビュー(改)
Def Tech
『Def Tech』

Def Tech、1stミニアルバム。

No. タイトル
1. Pacific Island Music
2. High On Life
3. Future Child
4. My Way
5. Quality Of Life
6. Jah Live
7. Consolidation Song
8. Emergency
9. Micro's House
2005年1月21日発売 ILLCHILL 36分21秒 ★★★★☆

デビューミニアルバム。ハワイ出身のShenと東京出身のMicroで2001年に結成された2人組レゲエユニット。発売当時こそ全く売れていなかったものの、「My Way」がヨコハマタイヤのCMや高校野球の番組で使われた影響で徐々に話題になりチャートを上昇。3ヶ月後にO社1位を獲得し、いきなりミリオンヒットまでぶちかました。今思えば口コミでの大ヒットが通用した最後のアルバムCDなんじゃないかと…。

 

心に沁みる心地よさ

当時から今でも普段こういう音楽を聞かないし、これがレゲエなのかヒップホップなのかすらわからないほどの門戸外リスナーだったけども、それでも「My Way」自然と深く心に沁みこんでくる名曲だった。2人が出会ってすぐに意気投合して作ったという「Pacific Island Music」も開放感に満ち溢れてるし、アルバム通してひたすら開放的で自由。英語と日本語が入り混じった歌詞は正直何言ってるのかあんまりわからなかったけどそんな事は関係なく、感じて楽しもうぜ!ってな空気。数少ない日本語の詞がまた心に刺さる。アコースティックな乾いた南国的(ディズニー映画やコングジャングル(byドンキーコング)に出てきそうなイメージ)サウンドも心地良い。全然キャッチーづくめでも奇をてらってもないし、純粋に自然体。何年経っても消費されない良さが確かにある。

あと「My Way」が夏うたで夏に大ヒットしたのでサマーアルバムという印象があるけど、特段夏じゃなくても十分味わえる1作だと思う。

この何も着飾っていない自由さは疲れた時ほど心に沁みる。だからこそじわじわと沁みていって大ヒットしたんじゃないかとも思う。俺も20代を越えるにつれてこのアルバム(特に「My Way」)の魅力がどんどんわかるようになってきた…気がしてる。

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