アルバム感想(仮)
DEEN
『The DAY』
DEEN、3rdオリジナルアルバム。
No. タイトル 1. ONE DAY 2. love me 3. 手ごたえのない愛 4. GRAVITY 5. VOYAGE 6. Guilty ~消えることのない罪~ 7. 逢いにゆくよ 8. 眠ったままの情熱 9. さよなら 10. 君さえいれば 11. 君のいないHoliday 12. A day in my life
1998年12月16日発売 B-Gram Records 48分18秒 ★★★★★ シングル「君さえいれば」「手ごたえのない愛」、C/W「love me」を収録。「love me」は新緑。ベスト盤「SINGLES +1」を挟んでリリース。今作ではシングルA面以外、全て作詞作曲を自作で手掛けており、サウンドプロデュースにもDEEN名義で名を連ねている。また、今作が宇津本在籍時の4人での最後のアルバムにもなった。
ロックバンドDEENの魅力が爆発4人のロックバンドとしてのDEENを堪能できる最高傑作。GLAYが「BELOVED」ならDEENは今作。これまで築いてきたDEEN王道の雰囲気を守りながらいつになく4人のバンドサウンドが炸裂してて、ロックでキャッチーな力強い曲揃い。アレンジャーが池田大介や古井弘人などビーイングでもバンドサウンドに強い面々が担当したこともあるが、作詞作曲が小松未歩提供のシングル以外は全て自作体制に踏み切ったことがバンドとしての自信に繋がったんだろうか。ロック路線は以降もちょこちょこやるものの、これは意外と後にも先にもないかっこよさである。DEEN's ROCKを掲げた06年の趣きとはまた違う。シャープでかっこいい。
アルバム曲もシングル並に耳に残る名曲ばかりで勢いに溢れていて、「1日」がテーマのコンセプトアルバムになっているので、各曲繋がってるわけではないけど流れを楽しんで聴くこともできる名盤。アコースティックな「ONE DAY」で始まり、アコースティックな「A day in my life」で1日を振り返ってしみじみ終わるのもいい。異色作ではあるけど、やっぱり何年経ってもDEENで一番好きなのはこのアルバム。
執筆:2016/11/8