アルバム感想(仮)
DEEN
『'need love』

DEEN、4thオリジナルアルバム。

No. タイトル
1. Power of Love
2. Soul inspiration
3. MY LOVE
4. 風の中に…
5. YOU GATTA KICK
6. すてちまえ!
7. Long Distance
8. 愛があるから
9. ひとりぼっちのAnniversary
10. 起き上がれよBOY
11. JUST ONE -Break 4 Style-
12. 蒼い戦士たち
2000年5月24日発売 BERGレーベル(BMG JAPAN) 50分54秒 ★★★★★

シングル「MY LOVE」「JUST ONE」「Power of Love」、C/W「すてちまえ!」を収録。初のセルフプロデュース、全曲自作の体制に踏み切ったアルバム。「遠い遠い未来へ」が未収録になったのは提供作だったからの模様。また、99年のカウントダウンライブを持ってドラムの宇津本直紀が脱退して3人体制となった。

 

ポップバンドDEENの魅力が爆発

宇津本さんが脱退して3人になったわけだが、前作を活かしたDEEN王道なポップロックアルバム。ドラマーがいなくなってパンチというか尖ったかっこよさは薄くなった代わりにだいぶ軽やかになった感じがする。前作で一種の到達点になり、セルフプロデュースに移行して少しずつ余裕が出てきたのかな。シングル・アルバム曲共に自作体制の他、アレンジも池田大介と連名名義の「Long Distance」「JUST ONE」以外は全てDEEN名義なのもポイント。どんどんとビーイングの制作陣から離れて自分達の確固たる軸を持ち始めた時期だし、今のメンバーとしてのデビュー作のような趣きがあるかも。

最初が「Power of Love」というのも力強いし、「JUST ONE」はDEENバラードシングル史上屈指の名曲。最後の「蒼い戦士たち」はこの年になって聞くとじわっと来る(執筆当時25歳)。DEENらしさを発揮しながら最も勢いと爽快さに溢れているのは今作だと思う。しかし、「YOU GATTA KICK」「ひとりぼっちのAnniversary」はブラスポップを取り入れた新境地だったけど、まさか次回作であそこまで振り切れるとは…。

執筆:2016/11/9

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