アルバム感想(仮)
DEEN
『DEEN』

DEEN、1stオリジナルアルバム。

No. タイトル
1. 瞳そらさないで
2. FOR MY LIFE
3. Keep on Dancin'
4. いつかきっと…
5. 思いきり 笑って
6. Memories
7. このまま君だけを奪い去りたい
8. 広い世界で君と出逢った
9. FOREVER
10. 恋が突然よみがえる
11. 永遠をあずけてくれ
1994年9月14日発売 B-Gram Records 50分0秒 ★★☆☆☆

シングル「このまま君だけを奪い去りたい」「Memories」「永遠をあずけてくれ」「瞳そらさないで」、C/W「FOREVER」を収録。2ndシングル「翼を広げて」は何故か未収録に。93年3月にデビューし、いきなりミリオンヒット。当時のビーイングらしく怒涛にようにリリースラッシュされ、5th「瞳そらさないで」が2作目のミリオンになったタイミングでリリースされた。140万枚を越えてDEEN唯一のミリオンヒット、最大ヒットアルバムになった。しかしメンバーは全く固定しておらず、ずっと不動のメンバーは池森秀一・山根公路のみ。ギター中居辰磨、ドラム倉澤圭介は94年に脱退し、「瞳そらさないで」でギター田川伸治、今作でドラム宇津本直紀に交代となり、メンバーがようやく確立した。

 

THE ビーイング系アルバム

というわけで1stにして最大のヒット作だが、ここからDEENを聴き始めるには全くオススメしない1作。というのも以降どころかヒットシングル群と比べても方向性がまるで違う。当時のDEEN自体がメンバーすら固定していないまるで正体不明プロジェクトのようなスタートだったので、事務所主導の提供曲ばかり。とりあえずビーイング王道ソングを詰め込んでみましたという感じで、DEENのカラーは今作からは全然伝わってこない。そもそも、今でこそ信じられないが池森秀一は元々ソウルミュージシャンとしてデビューする予定だったので(3rdシングル「Memories」や、作詞作曲した「FOREVER」もまんまB系)、いきなり売れ線ポップなユニットでデビューとなったらそりゃ方向性不明になるか…。なんかパッと聞きそれなりにいい曲は並んでるけど、機械的で無機質に並んでいる感が強すぎるし、そりゃ今作買った140万人は一気に離れるよな…と思った。シングル目的なら「SINGLES+1」か決定盤の「DEENAGE MEMORY」で問題ないし、オリジナル回収目的でも今作は最後で良い

ただ、「Keep on Dancin'」「恋が突然よみがえる」は2010年以降の武道館ライブでも披露されてて、「思いきり 笑って」は05年にセルフカバーもされ2011年武道館ライブのトリを飾るるなど、今なお歌われている曲もあるので、来たる2018年デビュー25周年、いっそのこといつか1stアルバムごとセルフカバーしてほしい

執筆:2016/11/4

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