アルバムレビュー(改)
B'z
『EPIC DAY』

B'zの19thアルバム。

No. タイトル
1. Las Vegas
2. 有頂天
3. Exit To The Sun
4. NO EXCUSE
5. アマリニモ
6. EPIC DAY
7. Classmate
8. Black coffee
9. 君を気にしない日など
10. Man Of The Match
2015年3月4日発売 VERMILLION RECORDS 43分24秒 ★★★★☆

シングル「有頂天」収録。前作より3年半ぶりのアルバムリリースになった。アルバム自体も13年の25周年ベスト以来で、シングルも12年「GO FOR IT,BABY -キヲクの山脈-」以降全然出していなかったが、15年に「有頂天」を久々リリース。土9ドラマ『学校のカイダン』主題歌に起用された他、「Exit To The Sun」もNHKドラマ『ダーク・スーツ』主題歌、「Las Vegas」がCMタイアップされる等大々的にタイアッププロモーションを展開して健在っぷりをアピールした。

 

安心感と、驚くぐらい続く若さ

安心安定のB'zロック。前半でヒットシングル級の勝負曲を炸裂させつつ、基本線は適度にキャッチーで適度にロックないつもの王道B'z。25周年を越えた今でも一定の派手さとパワーを放ったまま王道を貫いているのは凄いし、「有頂天」に至ってはこの年でノリノリに学園青春モノの主題歌だったわけで、一応大人になってからの視点で描かれているものの「Classmate」も転校生への恋を歌っているという、どこから沸いてくるんだ…と不思議にしか思えない若さが半端無いとも思う。しかし、そんな一方で「Exit To The Sun」辺りは絶望から希望を見出して歩いていこう(意訳)と歌うバラードで、年齢と深みを感じる一面も多々。2人共OVER 50's WORLDとは到底思えないエネルギッシュさと大人の渋さを一緒に感じる1作。なんだか凄く良い歳の取り方をしているんだろうなぁとしみじみ感じた。

ここにきて最高傑作とは行かないけど、良い意味で安定感溢れる1作。収録数10曲で40分台で終わるし、近年の中でも一際ダレずさらっと聞きやすいアルバムと思う。

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