アルバム感想(仮)
藍坊主
『ミズカネ』

藍坊主、5thオリジナルアルバム。

No. タイトル
1. 低迷宮の月
2. ラストソング
3. オレンジテトラポット
4. ポルツ
5. おいしいパン食べたい
6. グットパエリア
7. 氷に似た感応
8. 創造的進化
9. マザー
10. 伝言
11. 沈黙(月まで響くような彼らの幻灯)
12. 名前の無い色
13. いわし雲
2010年2月17日発売 TOY'S FACTORY 64分43秒 ★★★★☆

シングル「マザー」「名前の無い色」「伝言」、C/W「沈黙」のアルバムバージョンを収録。初登場10位で初のO社トップ10入り。初回盤にはデビュー以降のPVを全て収録したDVDが付属。

 

逞しくなった青春ロック

青春真っ盛りな年代を抜け出して、更に突き進んで深化した名作。1曲目の「低迷宮の月」からどっしりとした曲調とサウンドで始まりいつもとは違う空気を感じさせ、実験的な曲を挟みながら最後まで重みのあるボーカル、メロディー、歌詞、バンドサウンド+ストリングスが展開。「ハローグッバイ」と前作を経て若さから吹っ切れたのか貫禄さえ感じる。特に後半は「伝言」「沈黙(月まで響くような彼らの幻灯)」を筆頭にビシバシ涙腺を刺激する名曲が連発。hozzyのボーカルが熱いからこそ泣ける。「沈黙」のラストサビでアカペラで歌い上げるところが特に最高。そして最後の「いわし雲」のサビでは「僕らの青春はまだ終わらないぜ」と堂々と歌い上げるかっこよさ…というか、一回り大人になったからこそ響く頼もしさ青春を駆け抜けて成長してきた彼らだからこそ描けた深みのある力作

執筆:2016/05/11

戻る