アルバムレビュー(改)
藍坊主
『ヒロシゲブルー』
ロックバンド・藍坊主のメジャー1stアルバム。
No. タイトル 1. 鞄の中、心の中 2. サンデーモーニング 3. 雫 4. 春風 5. 追伸、僕は願う 6. 青葉台の夜 7. センチメンタルを越えて 8. 殴れ 9. 宇宙を燃やせ 10. 空 11. おもいでの声 12. 月のヒト 13. 僕らしさ、君らしさ
2004年5月12日発売 TOY'S FACTORY 54分39秒 ★★★★☆ 前作の後、シングル2枚を出したのちに今作でメジャーデビュー。そのシングル2曲+C/Wの3曲も収録されている。また、前作では骨折で未参加だったドラマーの亀井栄は、今作のレコーディングには全て参加していたが地元のライブハウスを継ぐために直前に脱退を決定。なのでリリース時には3人組ロックバンド扱いにはなっていたが、(一応前作では在籍していたものの)実質初期の4人では最初で最後のアルバムになった。
グッと力強くなった青春パンク前作の青春パンク路線はそのままに、楽曲一つ一つの力強さが格段に上がった1作。1曲目「鞄の中、心の中」からパワフルに畳み掛け、「追伸、僕は願う」は前作になかった恋愛系バラード、「センチメンタルを越えて」では大人になるもどかしさを歌っていたりとバリエーションも前作より増加。一発で覚えられるポップでキャッチーなメロディーは前作からそのまま健在で、力強さとメッセージの幅や重みが広がったような。「僕らしさ、君らしさ」は合唱系学生ソングとしてもっと広まるべきな名曲。学生時代にこのアルバムに出会ってたら忘れられない名盤になってたんじゃないかな…。こういう青春の眩しさは、10代が去ってから更に響いて感じるものでもあるけども。藍坊主アルバムの中でもVIVA青春真っ只中BANZAI!って感じ。というか、もし「ハローグッバイ」がこの時期に出来ていて収録されていたら青春パンク大ヒット間違い無しの決定盤になってたんじゃ…。