アルバムレビュー(改)
aiko
『桜の木の下』

aiko、2ndオリジナルアルバム。

01. 愛の病
02. 花火
03. 桜の時
04. お薬
05. 二人の形
06. 桃色
07. 悪口
08. 傷跡
09. Power of Love
10. カブトムシ
えせボーナストラックちっく
  恋愛ジャンキー
2000年3月1日発売 ポニーキャニオン 52分37秒 ★★★★☆
「花火」が初のトップ10ヒットしてブレイク。「カブトムシ」「桜の時」も軒並みヒットしてノリにノっているタイミングでリリースされた。シングル売上では「花火」「カブトムシ」が20~24万枚ほどだったものの、アルバムでは大爆発してミリオンセラーの大ヒットとなった。結果的に最初で最後のミリオン、aiko最大ヒット作に。
なお、「カブトムシ」の曲終了後に数分無音を挟んだのち、ボーナストラックに「恋愛ジャンキー」も密かに収録。 「カブトムシ」目当てに手に取ったら違う曲がくっついてくるので注意。
 
ブレイク真っ盛りのaiko
「カブトムシ」が発売されて数ヶ月後というまさに勢い急上昇している時期で、そのブレイクの勢いが作品全体にも現れているかのように疾走感たっぷり。GLAYで言う「Beat out!」「BELOVED」に当たるアルバム。aikoの曲の方向性って昔から今まで基本は変わってなくて、10年以上かなり安定していると思ってるものの、この頃は若さ…というか流石売れたて真っ盛りなだけあって突き抜けるような爽快感が確かにある。リアルタイムでのaikoスタートがすっかり安定しきった頃の「花風」「かばん」「キラキラ」だったので、予想以上の勢いにびっくりした。
 
軽快なガールズポップロック
バラードがほぼ無く、どれも軽快なバンドサウンドを活かしたガールズポップがズラリと並んでいる。「愛の病」から耳を掴んで離さないし、先行シングルだった「桜の時」は特に「右手を繋いで~♪」のサビが一発で覚えられるインパクト。「カブトムシ」の初のバラードシングルにして有無を言わせない名曲っぷりは何も言うこと無し。のっけからこんなに名曲が完成するのが凄い…。全52分半、軽快な曲ばかりなのでサッパリ爽快に聴ける。「恋愛ジャンキー」は恋愛ソングづくめのaikoを象徴する代名詞的ナンバー。ちょっと曲調が一辺倒すぎる気がしなくもないが、一気に聴けるし何より畳み掛ける勢いがあるので気にならない。総じて聴いてて楽しくなるポップロックアルバム。
aikoのオリジナルアルバムを最初に聴くならオススメの1作

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