アルバムレビュー(改)
相川七瀬
『ID』

相川七瀬1stベストアルバム。 デビュー曲「夢見る少女じゃいられない」から当時最新シングル「COSMIC LOVE」のアコースティックバージョンまで一部C/W含めて収録。

01. 夢見る少女じゃいられない
02. バイバイ。
03. LIKE A HEAD RAIN
04. BREAK OUT!
05. 今でも…。
06. 恋心
07. トラブルメイカー
08. Sweet Emotion
09. こんなに愛しても
10. 鳥になれたら
11. ○○○○?
12. Bad Girls
13. 彼女と私の事情
14. Nostalgia
15. Lovin' you
COSMIC LOVE
1999年5月19日発売 avex trax 73分30秒(無音パート除く) ★★★★☆
織田哲郎の全面プロデュースで鳴り物入りでデビューし、96年の1stアルバムは245万枚の超ヒット。いきなり凄まじかったが2ndアルバムもミリオンに達し、このベスト盤で最後のミリオンになった。これで不調ってどんだけ90年代バブルなんだってばよ…。 初回盤には「恋心」のアコースティックバージョンも収録。11thシングル「Lovin' you」はオリジナルアルバムには収録されておらず、ベストでしか聴けない。
 
90年代レジェンド 「夢見る少女じゃいられない」「恋心」収録
相川七瀬といえば90年代を代表する女性シンガー。昔「恋心」をカセットテープで擦り切れるぐらい聴きまくっていたのを思い出す…って聞くとなんかジジイくさいけど、俺当時6歳である。そんな6歳児でも知ってた大ヒット歌手・相川七瀬の初期シングルベスト。噛み砕いて言うと「夢見る少女じゃいられない」「恋心」が入っているベスト盤。90年代ヒットミュージックを追う上で欠かせない史料価値的1作である。
 
女性J-POPロックシンガーの金字塔
一言で女性ロック。女性ソロシンガーがかっこよくロック(あくまでJ-POPの範囲内で)をキメてるのって後にもビーイング時代の上木彩矢ぐらいしかパッと思いつかない。「夢見る少女じゃいられない」の爽快感と一度聴いたら忘れない無敵のインパクトは初っ端から凄まじいし、「恋心」は文句無しの大ヒットロックバラード。相川七瀬の声とロックっぷりが良かったし、そもそも織田哲郎の全面的バックアップで間違えるワケが無い。それどころかビーイングを離れてロックギターを開放した織田哲郎もノリに乗っかって勢い最高潮だった。「BREAK OUT!」「恋心」が軒並みヒットしてから「Sweet Emotion」まで絶好調で、そこからは一段勢いが落ちたけど「Nostalgia」で持ち直したり。「COSMIC LOVE」はアコースティックアレンジに変えたからだろうけど、カラッと新鮮でこれもイイ感じ。どの曲もギターサウンドとキャッチーさで突き進むので非常に耳に残る。それほどオーラに溢れていたというか、唯一無二の存在感だった
C/Wまで入っているので70分越えとチト長いけど、大ヒットは一通り網羅されているので決定版ベストに間違いない。 「夢見る少女じゃいられない」は今聴いてもスカッとするし、女性J-POPロック聴くならやっぱりまずこのベストである。

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