アルバムレビュー(改) 第0016回
さかいゆう
『Yes!!』

オフィスオーガスタ所属の男性シンガーソングライター、さかいゆうの1stオリジナルアルバム。

No. タイトル
1 N.A.M.E.
2 ストーリー ~album ver.~
3 おはようサンシャイン
4 ウシミツビト
5 ラビリンス
6
7 Yeeeeahs!! (feat.RUMI)
8 まなざし☆デイドリーム ~album ver.~
9 Room
10 終末モーニン
11 ティーンエイジャー
12 train ~album ver.~
2010年6月23日発売 Ariola Japan 51分41秒 ★★★★☆

さかいゆうといえばオーガスタ系列の歌手として福耳に参加していたり、最近ではSMAPにシングル曲提供していたりで名前をよくお見かけすることはあって、気にはなっていたんだけど肝心の本人の曲を聴いたことがなかった。しかし大学時代、ゼミの後輩が新年会のカラオケで「まなざし☆デイドリーム」を歌っていたのを聴いて(他人のカラオケで)名曲センサーが反応したのでこれすぐにとアルバムを入手してきた次第。作詞作曲・編曲は全てさかいゆう自身

オーガスタ系統の男性ミュージシャンということでやはりと言うべきかオシャレな生演奏ポップス路線をまっしぐら。ジャケ写のイメージ通りにピアノサウンドをメインにしていて、ベースやドラム、場合によっては弦楽器を交えながら弾けるようなピアノサウンドが展開。そこまでキャッチーさやインパクトがあるわけではないのに全体的な雰囲気やアレンジでワクワクしてくるような高揚感があり、流石のシングル曲「ストーリー」「まなざし☆デイドリーム」の初っ端からグッと心を掴んでくれるイントロは極上。「終末モーニン」「Room」ではミディアムorバラード調でストリングスを導入しながら、ヒットミュージック王道ならピアノがストリングスの添え物になりそうなところを見事に回避し、ストリングスをあくまでスパイスとしてピアノポップスに組み込んでいる。51分をピアノポップスで流れるように駆け抜けていくのであっさり爽やかに聴きやすく、涼しい天気の日にドライブやカフェでBGMにすると相当にハマるんじゃないだろうか。また、ピアノポップス路線の中でヒップホップ(?)路線「Yeeeeahs!!」が混じっていたりとポップス方面一筋縄なミュージシャンではないのかという予感も感じさせている。1stにして掴みバッチリのポップスアルバムだった。

オーガスタ系統のミュージシャンが好きならハマると思うし、DEENファン的には『UTOPIA』路線が好きな人にオススメしてみたい一作。

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