アルバムレビュー(改) 第0010回
Aimer
『Sleepless Night』
女性シンガー、Aimerの1stオリジナルアルバム。YUKIやflumpoolを手掛けるクリエイターユニット"agehasprings"とタッグを組んで配信限定カバーアルバムをリリースする等のインディーズ活動が話題になり、2011年9月7日にシングル「六等星の夜/TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR」でメジャーデビュー。シングル4枚で1stアルバムリリースとなった。
No. タイトル 1 TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR -prologue- 2 夜行列車~nothing to lose~ 3 あなたに出会わなければ~夏雪冬花~ 4 笑顔 5 Re:pray 6 悲しみはオーロラに(Restarred by Takagi Masakatsu) 7 寂しくて眠れない夜は 8 AM02:00 9 星屑ビーナス 10 雪の降る町 11 冬のダイヤモンド(Re-echoed by Genki Rockets) 12 六等星の星 13 TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR
2012年10月3日発売 DefSTAR RECORDS 61分0秒 ★★★★☆ 目立ったタイアップもヒットも無いAimerを何で知って手に取ったんだっけ…。タワレコで視聴したか、アルバムのCMかな?普段視野の狭さに定評のある柊が自分から聴きに行ってハマるなんて珍しいパターンなぁ。
バラードを得意とする女性ソロシンガー、というのが第一印象イメージ。…というとかなりストリングスを多用するタイプの歌手だと思われるかもしれないが…あまりそういう方向には走っていない。詳しくはストリングスはもちろん使っているものの、昨今のヒットシーンの如くオーバーストリングスネットワークを構築(なんだよそれ)することは無く楽曲を引き立てるための理想の使い方。楽曲はあまり派手すぎずな適度にキャッチーなメロディーで、Aimerのボーカルもどことなく澄んでいてクール、ジャジーな歌声で曲を引き立てていて、一発聴いてすぐに引き込まれてしまった。JUJUやSalyu
(-コバスト)、宇多田ヒカルと似た系統なのかな?日本でいう「きらきら星」の英語版「TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR」カバーで始まって終わり、「夜行列車~nothing to lose~」「雪の降る町」「冬のダイヤモンド」に代表されるように「冬」や「夜」を思わせる曲が多く、不思議と寂しさや温かさで冬を彩ってくれる彼女の歌声がまさに極上の一言。派手すぎず適度なバンド+ストリングスサウンドでAimerのボーカルを堪能できる冬の名盤。特に派手なポップすぎる音楽は疲れた…という人にはすっと心に沁みいって満たしてくれるかも。冬の寒い夜に、部屋か高原でしっとりと聴きたいアルバム。
※コバスト→小林武史のストリングスのこと