金田一少年の事件簿 File.23
「雪影村殺人事件」

あらすじ
子供の頃少しだけ過ごした村、東北の雪影村に久しぶりに出向いた一。長年ぶりにかつての友からの電話は「旧友の死」という悲しい知らせだった。旧友の死を弔うために5年ぶりに村を訪れた一だったが、変わらぬ村の風景の中、そこで暮らすかつての友人達は流れゆく時を経てあの頃とは生き方もそれぞれの関係もすっかり変わった日々を送っていた。その中でも亡くなった彼女を想い、ひと時の再会を喜び今一度懐かしく楽しい時間を過ごしたが、再び目の前で次々起こっていく友の死。亡き旧友・波多野春菜の死の真実とは?そして、春菜の死を巡る悲しい「許されざる嘘」とは――――。

登場人物

 

美雪が登場しない、怪人も登場しない異色の郷愁ミステリー。田舎の村で暮らす高校生達のすれ違いを描いた本当に切ないストーリーで、真相もネタ抜きでもっとお前ら話し合えよと言いたくなる悲劇の嘘と勘違い。所々明るいギャグが挟まれているのが余計に悲しさを引き立てている。金田一少年の中でも随一シリアスで泣かせるエピソード。綾花の死を経て叫ばれる一の激情たっぷりの「ジッチャンの名にかけて!」は必見。

この事件に限っては当時のさとう先生の作風のライト化がばっちしハマっていたと思う。しかし、名作であると共に、悲しい事件すぎて「黒死蝶」共々あまり読み返したくない事件でもあるなぁ…。都ちゃんすっげぇ可愛いんだけども。

★★★★★

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