金田一少年の事件簿 File.1
「オペラ座館殺人事件」

記念すべき第一作目。原作第1作目というのもあり、実在の歌劇「オペラ座の怪人」をモチーフにした殺人事件というインパクトや続編が映画化されたこともあり、金田一作品の中でもかなり有名と思われる。

幼馴染の七瀬美雪の手伝いで孤島"歌島"での演劇部の合宿に参加した成績落ちこぼれの主人公・金田一一。そこで自殺した生徒「月島冬子」を巡ってギスギスしたような人間関係を目の当たりにしながら合宿は進んでいくが、初日に部員の日高織絵が舞台の照明機材に押し潰されて死亡してしまう。続いて部員の桐生春美、顧問の緒方夏代まで殺害され、真犯人と思われた宿泊客"歌月"は姿を消してしまう。果たしてこれは本当に"歌月"の仕業なのか?金田一耕助の孫、金田一一の最初の事件が幕を開ける―――。

登場人物

 

正真正銘の金田一(以下、ハジメ)最初の事件として描かれ(17年後に中学時代殺人事件を解決した事になってしまうけど…)、以降の事件では見られないような荒削りな雰囲気が見れる。美雪にとっても初めての事件なので、友人の死にショックで倒れ、顧問の死に涙を流す一面も。また、原作者・天樹征丸曰く美雪をホームズで言う「ワトソン」役として作っていったので、この話は美雪目線で描かれているのもポイント。

剣持警部も1話で初登場、ハジメ美雪と初対面。よって彼も全事件中唯一ハジメと対立する高圧的な刑事として描かれる。無能ながら堅物一辺倒な姿は今日の姿の面影すら無い。20周年を迎えるシリーズで仕方ないとはいえ、金田一のキャラって初登場とそれ以降でかなりキャラ設定変わるよね…。アニメ版1話ではよくわからん内にハジメの世話になってて、最初から協力的だったのに対して原作では真っ向から対立し、ラストで事件を解決したハジメを認めるという一幕まで描かれる。そういう原点の意味でも必読と言える。

また容疑者の一人の結城先生は…今回は殆ど出番無かったのにインパクト抜群だったようで後の続編、「タロット山荘」にも再登場。アニメ版には一切登場しないレアキャラになった。

 

最初期なので絵柄も雰囲気もかなり違うが、最初の死体もかなりインパクトで真犯人の悲劇もかなり印象的な一作。しかしラストのアレは…いかんだろう…。トリックまで見破ってたんなら処理しとけよ…。そんな初期のツッコミどころも含めて、「金田一」の原点を是非どうぞ。

 

★★★☆☆

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