金田一少年の事件簿 File.8
「首吊り学園殺人事件」

あらすじ
家の家計のため、エリート街道まっしぐらに進むため名門予備校・四ノ倉学園へ入学することになった一。いつもの流れで美雪、そして幼馴染の千家とも再会を果たすが、そこに待ち受けていたのはいきなりの首吊り自殺未遂。それに何も動じない生徒や教師。ここは「首吊り学園」と呼ばれる曰くつきの学園だった。ここ最近ニワトリが首吊りにされるというイタズラが連続して発生しており、その件で嫌疑を掛けられていた教師の浅野に相談された一は勉強と同時に犯人探しに乗り出す。しかしその直後に待っていたのは予備校生徒の首吊り死体の連続。そしてその場に居合わせたのは――浅野先生!?彼女が犯人なのか、そして「深町充の亡霊」とは…?

登場人物

 

いじめ自殺を描いた問題作。このテーマの強烈さと動機のアレコレが放送時間帯的にマズかったのか、実写化はされたがアニメ化はされなかった。アニメ化されなかった長編は「異人館村」とこの2作。

 

ニワトリの死骸はさながらいじめ描写、そして過激ないじめから殺人に発展してしまった過程が今現実でいじめ自殺が問題になっている中で読むとかなりえげつない。特に古谷の極悪キャラは歴代被害者の中でも最強に強烈。深町の自殺と思ってたけど実は…という最後の真相も、深町の絵の真実も、罠にハメられたと見せかけて実は真犯人だったというトリックも引き込まれて戦慄。森宇多子のオカルト霊感キャラも展開に全く関係無いながらもサイア級のインパクト。まさに金田一少年作家陣キレッキレである。

アニメ化されなかったので堂本世代ではない個人的には隠れた名作ポジション。

★★★★☆

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