金田一少年の事件簿 File.13
「怪盗紳士の殺人」

あらすじ
画伯・蒲生剛三の絵が盗まれた。その犯人は絵画専門の大泥棒"怪盗紳士"。予告状を送りつけられ怪盗紳士を捕まえるべく北海道のラベンダー畑へ駆けつけた(…剣持の頼みで付いてきた)一と美雪。ラベンダーに囲まれた大豪邸、そこで出会ったのは何と不動高校を転向したばかりで冴えない眼鏡から美少女へ変貌した和泉さくらだった。再会は束の間、予告通りに絵が盗まれる。最初は来訪者の悪戯と判明して事なきを得たが、直後に本当に絵が盗まれ、"モチーフまで盗む"怪盗紳士はさくらの絵を盗んで彼女を襲撃。そしてその夜には海津の絵が盗まれ水死体が―――!次々に絵のモチーフの人物を殺す"怪盗紳士"とは?さくらに関わる秘密とは?そしてこれは本当に"怪盗紳士"の仕業なのだろうか…?

登場人物

 

金田一少年を語るには欠かせないライバル怪盗紳士初登場。今作では殺人鬼として描かれるがそれは全くの偽物であり、本物もしっかり登場して2重の推理対決を繰り広げる。金田一少年の宿敵キャラといえば後の某芸術犯罪コーディネーター(笑)か怪盗紳士。しかし彼女はコミカルな役回りのキャラなのでポジションは対極。それだけにもっと対決を観たかったが…登場回数少なくて実は長編で対決したのは今作だけなんだよなぁ…。

 

前作に次いでストーリーや伏線の引きは完璧。ただの小悪党で終わる小物な人物もしっかりと一定以上の存在感を残しているのは全盛期の貫禄だなと思う。そしてミステリアス全開の前作とは雰囲気は変わって切ないストーリー。特にラストのさくらと金田一の語りは感涙必至。二重の怪盗紳士と各々の人物の意外な活躍だけでも練られているのにラストは全力で泣かせに来るので圧巻。そういう意味では異色作であり、金田一少年最高傑作の一つ。で、「殺人」「蝋人形」と並ぶ金田一最高傑作シーズンの最後、かな。

★★★★★

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