金田一少年の事件簿 File.2
「異人館村殺人事件」

第二作にして、刑事以外の登場ゲストキャラ全員死亡&連続バラバラ死体という衝撃作。また、のちに島田荘司「占星術殺人事件」のトリックのパクりだと指摘され問題になり、ドラマ化はされたもののDVDでは永久欠番、アニメ化は一切されなかったほぼ原作オンリー作品となっている(和解後トリックは「占星術」のサンプリング扱いに)。

不動高校教師・小田切進との熱愛を撮られ、故郷の村への帰還が決められた同級生・時田若葉。若葉は許嫁と結婚させられることになるが、若葉を取り返すため彼女の故郷「六角村」へ向かう小田切、そしてハジメと美雪。青森の一角にある村で奇妙な数々の光景を目の当たりにし、村の家に隠された「首の無いミイラ」を発見してしまい、村が隠している何かを感じ始めるハジメ。そして、その夜に式場の教会で発見されたのはミイラに見立てられ、首を刈られた時田若葉の死体だった…。殺人犯「七人目のミイラ」はこれに飽きたらず、翌日から続々と村人が体の一部を刈られた死体となって発見される――――。

登場人物

 

殺人マシーンと化した殺人鬼・六星竜一の悲哀を描いた名作。トリックの方は正直そこまで難しくなく、一番最初に気付くだろう若葉殺人現場の重要キーアイテムが解決直前で発見されるわ、閉鎖的な村だったのに電話は通じたので外部と連絡取れるは情報得られまくるはで抜け穴すぎて…。これまで気弱な優男を演じ続けた六星がマシーンとしての本性を見せ、説得に応じず最後まで犯行を続ける。ハジメをも銃撃するが、最期に若葉の本当の愛に触れ初めて涙を流し、実は本当の父親であった人物に射殺される…。この事件は殺人マシーンとして育てられた青年と何も知らぬまま殺されるべき少女、この2人の悲劇の愛を徹底的に描いている。ラストの六星の涙、エピローグでの若葉殺害の真実は展開をさらっと知っててもやりきれない涙を流すこと必至。

 

刑事は青森県警ということで俵田耕太郎が初登場。実は剣持に続く登場の初期といえばこの方俵田さん、アニメ化されなかったので例によってレアキャラに…。頭が固い刑事で一応助っ人ポジション剣持の説得で渋々ハジメに協力し、最後は実力を認めるという鉄板キャラとして描かれていた。しかし第一の現場の証拠品を見落としたままってザル…すぎんだろ…。この後の事件でも何度か再登場、第Ⅱ期・20周年作品にも他県刑事として一足早く再登場した。

 

けっこう展開だけ見てるとバラバラ死体で殺人マシーンだったり、ミイラだったりで残虐なイメージが大きいこの作品であるけど、そこまで死体描写もグロくないし(心臓発作は怖かったが)金田一史上例を見ないストーリーなので、アニメから入った人でも是非読んでほしい。きっと引き込まれるはず。

 

★★★★★

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